質量10kgの球が、左右の力$T_1$と$T_2$によって引っ張られ、つり合っている。このとき、$T_1$と$T_2$の力の大きさを求めよ。ただし、重力加速度を9.8 m/s²とする。$T_1$と$T_2$は鉛直線に対してそれぞれ60°の角度をなしている。

応用数学力学ベクトル力のつりあい三角関数
2025/5/26

1. 問題の内容

質量10kgの球が、左右の力T1T_1T2T_2によって引っ張られ、つり合っている。このとき、T1T_1T2T_2の力の大きさを求めよ。ただし、重力加速度を9.8 m/s²とする。T1T_1T2T_2は鉛直線に対してそれぞれ60°の角度をなしている。

2. 解き方の手順

まず、球にはたらく力を考える。球には、重力mgmgmmは質量、ggは重力加速度)と、左右の張力T1T_1T2T_2がはたらいている。球はつり合っているので、これらの力の合力は0である。
鉛直方向と水平方向の力のつり合いを考える。
T1T_1T2T_2の鉛直方向成分は、T1cos60T_1 \cos 60^\circT2cos60T_2 \cos 60^\circである。水平方向成分は、T1sin60T_1 \sin 60^\circT2sin60T_2 \sin 60^\circである。
鉛直方向の力のつり合いより、
T1cos60+T2cos60=mgT_1 \cos 60^\circ + T_2 \cos 60^\circ = mg
水平方向の力のつり合いより、
T1sin60=T2sin60T_1 \sin 60^\circ = T_2 \sin 60^\circ
水平方向の力のつり合いから、T1=T2T_1 = T_2であることがわかる。これをTTとおく。
鉛直方向の力のつり合いの式に代入すると、
Tcos60+Tcos60=mgT \cos 60^\circ + T \cos 60^\circ = mg
2Tcos60=mg2T \cos 60^\circ = mg
2T×12=mg2T \times \frac{1}{2} = mg
T=mgT = mg
m=10kgm = 10 kg, g=9.8m/s2g = 9.8 m/s^2を代入すると、
T=10×9.8=98NT = 10 \times 9.8 = 98 N
したがって、T1=T2=98NT_1 = T_2 = 98 Nとなる。

3. 最終的な答え

T1=98NT_1 = 98 N
T2=98NT_2 = 98 N

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