整数 $a_n = 19^n + (-1)^{n-1}2^{4n-3}$ ($n = 1, 2, 3, \dots$)が7の倍数であることを証明する。

数論数学的帰納法整数の性質倍数合同式
2025/5/26

1. 問題の内容

整数 an=19n+(1)n124n3a_n = 19^n + (-1)^{n-1}2^{4n-3}n=1,2,3,n = 1, 2, 3, \dots)が7の倍数であることを証明する。

2. 解き方の手順

数学的帰納法で証明する。
(I) n=1n=1 のとき、a1=191+(1)1124(1)3=19+121=19+2=21=7×3a_1 = 19^1 + (-1)^{1-1}2^{4(1)-3} = 19 + 1 \cdot 2^1 = 19 + 2 = 21 = 7 \times 3
よって、a1a_1 は7の倍数である。
(II) n=kn=k (k1k \ge 1) のとき、ak=19k+(1)k124k3a_k = 19^k + (-1)^{k-1}2^{4k-3} が7の倍数であると仮定する。
すなわち、ak=7ma_k = 7mmm は整数)とおける。
このとき、n=k+1n=k+1 のとき、ak+1=19k+1+(1)(k+1)124(k+1)3=19k+1+(1)k24k+1a_{k+1} = 19^{k+1} + (-1)^{(k+1)-1}2^{4(k+1)-3} = 19^{k+1} + (-1)^k 2^{4k+1} を考える。
ak+1=1919k+(1)k2424k3=1919k+16(1)k24k3a_{k+1} = 19 \cdot 19^k + (-1)^k 2^4 \cdot 2^{4k-3} = 19 \cdot 19^k + 16 (-1)^k 2^{4k-3}
仮定より、19k=7m(1)k124k319^k = 7m - (-1)^{k-1} 2^{4k-3} であるから、
ak+1=19(7m(1)k124k3)+16(1)k24k3=19(7m)19(1)k124k3+16(1)k24k3a_{k+1} = 19 (7m - (-1)^{k-1} 2^{4k-3}) + 16 (-1)^k 2^{4k-3} = 19(7m) - 19 (-1)^{k-1} 2^{4k-3} + 16 (-1)^k 2^{4k-3}
=19(7m)+(1)k24k3(19(1)1+16)=19(7m)+(1)k24k3(19+16)=19(7m)+35(1)k24k3= 19(7m) + (-1)^k 2^{4k-3} ( -19(-1)^{-1} + 16) = 19(7m) + (-1)^k 2^{4k-3} (19 + 16) = 19(7m) + 35 (-1)^k 2^{4k-3}
=19(7m)+75(1)k24k3=7(19m+5(1)k24k3)= 19(7m) + 7 \cdot 5 (-1)^k 2^{4k-3} = 7(19m + 5(-1)^k 2^{4k-3})
よって、ak+1a_{k+1} は7の倍数である。
(I), (II) より、すべての自然数 nn に対して、ana_n は7の倍数である。

3. 最終的な答え

an=19n+(1)n124n3a_n = 19^n + (-1)^{n-1}2^{4n-3} は7の倍数である。

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