次の3つの二次関数のグラフが、それぞれ指定された条件を満たすような定数 $k$ の値または値の範囲を求める問題です。 (1) $y = x^2 + 3x + k$ が $x$ 軸と2点で交わる。 (2) $y = 4x^2 - 2kx + 9$ が $x$ 軸と接する。 (3) $y = kx^2 + x - 1$ が $x$ 軸と共有点を持たない。

代数学二次関数二次方程式判別式不等式
2025/5/27

1. 問題の内容

次の3つの二次関数のグラフが、それぞれ指定された条件を満たすような定数 kk の値または値の範囲を求める問題です。
(1) y=x2+3x+ky = x^2 + 3x + kxx 軸と2点で交わる。
(2) y=4x22kx+9y = 4x^2 - 2kx + 9xx 軸と接する。
(3) y=kx2+x1y = kx^2 + x - 1xx 軸と共有点を持たない。

2. 解き方の手順

(1) y=x2+3x+ky = x^2 + 3x + kxx 軸と2点で交わる条件は、判別式 D>0D > 0 となることです。
D=324(1)(k)=94k>0D = 3^2 - 4(1)(k) = 9 - 4k > 0
4k<94k < 9
k<94k < \frac{9}{4}
(2) y=4x22kx+9y = 4x^2 - 2kx + 9xx 軸と接する条件は、判別式 D=0D = 0 となることです。
D=(2k)24(4)(9)=4k2144=0D = (-2k)^2 - 4(4)(9) = 4k^2 - 144 = 0
4k2=1444k^2 = 144
k2=36k^2 = 36
k=±6k = \pm 6
(3) y=kx2+x1y = kx^2 + x - 1xx 軸と共有点を持たない条件は、まず k0k \neq 0 である必要があります。
k=0k=0 のとき、 y=x1y=x-1となり、これは直線なので xx 軸と共有点を持ちます。
k0k\neq 0 のとき、判別式 D<0D < 0 となることです。
D=124(k)(1)=1+4k<0D = 1^2 - 4(k)(-1) = 1 + 4k < 0
4k<14k < -1
k<14k < -\frac{1}{4}
さらに、放物線が下に凸である必要があるので、k>0k > 0を満たす必要があります。しかし、k<14k < -\frac{1}{4}k>0k > 0を同時に満たす kk は存在しません。
放物線が上に凸であるとき、yy の値は常に負の値をとる必要があります。つまり、k<0k<0かつ判別式D<0D<0を満たす必要があります。
したがって、k<14k < -\frac{1}{4}が解となります。

3. 最終的な答え

(1) k<94k < \frac{9}{4}
(2) k=±6k = \pm 6
(3) k<14k < -\frac{1}{4}

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