関数 $f(x)$ が以下のように定義されています。 $f(x) = \begin{cases} \frac{x}{2} + x^2 \sin \frac{1}{x}, & x \neq 0 \\ 0, & x = 0 \end{cases}$ 以下の4つの問いに答えます。 (1) $f(x)$ は $x=0$ で微分可能であることを示し、$f'(0)$ を求めよ。 (2) $x_n = \frac{2}{\pi(2n-1)}$ ($n = 1, 2, \dots$) とする。$f(x_n)$ を求めよ。 (3) $f(x_{2m+1}) > f(x_{2m})$ ($m = 1, 2, \dots$) を示せ。 (4) どのような $\delta > 0$ をとっても、$f(x)$ は $(0, \delta)$ では単調増加ではないことを示せ。
2025/5/27
1. 問題の内容
関数 が以下のように定義されています。
$f(x) = \begin{cases}
\frac{x}{2} + x^2 \sin \frac{1}{x}, & x \neq 0 \\
0, & x = 0
\end{cases}$
以下の4つの問いに答えます。
(1) は で微分可能であることを示し、 を求めよ。
(2) () とする。 を求めよ。
(3) () を示せ。
(4) どのような をとっても、 は では単調増加ではないことを示せ。
2. 解き方の手順
(1) が で微分可能であるかを調べるために、微分係数の定義に従って考えます。
ここで、 であるため、 となります。
となり、 となります。
したがって、 は で微分可能であり、 です。
(2) のとき、 となります。
したがって、
(3)
を示すには、 を示せばよいです。
を示せばよい。これは、 を示せばよいので、 が大きいほど明らか。のとき、 なので、 は成立します。
(4)
が小さいとき、 の値は の範囲で振動します。したがって、 も振動します。
例えば、 ( は十分大きい整数) とすると、 なので、
一方、 ( は十分大きい整数) とすると、 なので、
したがって、どのような を取っても、 は で単調増加ではありません。
3. 最終的な答え
(1) は で微分可能であり、
(2)
(3) が成立する
(4) どのような を取っても、 は で単調増加ではない