長方形ABCDを、頂点Bが頂点Dに重なるように折り、頂点Aが移る点をEとする。折り目の直線と辺ADとの交点をF、辺BCとの交点をGとする。このとき、三角形DEFと三角形DCGが合同であることを証明する。

幾何学合同長方形折り返し図形
2025/5/27
## 問題3の解答

1. 問題の内容

長方形ABCDを、頂点Bが頂点Dに重なるように折り、頂点Aが移る点をEとする。折り目の直線と辺ADとの交点をF、辺BCとの交点をGとする。このとき、三角形DEFと三角形DCGが合同であることを証明する。

2. 解き方の手順

合同を証明するために、三角形DEFと三角形DCGの辺または角の関係を調べる。
* まず、長方形ABCDの性質より、AD=BCAD = BC が成り立つ。
* 次に、折り返しの性質より、EF=DFEF = DF かつ EFD=BFD\angle EFD = \angle BFD が成り立つ。さらに、折り返しの性質より、AE=EDAE=EDが成り立つ。
* また、ADBCAD \parallel BC より、AFG=CGF\angle AFG = \angle CGF が成り立つ。
* EFD\angle EFDAFG\angle AFG は対頂角なので、EFD=AFG\angle EFD = \angle AFG が成り立つ。
* よって、AFG=CGF\angle AFG = \angle CGF が成り立つ。
* 仮定より、長方形ABCDなのでADC=BCD=90\angle ADC = \angle BCD = 90^\circ が成り立つ。
* また、EFD+AFD=180\angle EFD + \angle AFD = 180^\circであり、EFD=AFD\angle EFD = \angle AFDから、AFD=EFD=90\angle AFD = \angle EFD = 90^\circがわかる。
* 折り返しにより、BDBDFGFGは直交するため、FGC=90\angle FGC = 90^\circがわかる。
* したがって、AFD=CGD=90\angle AFD = \angle CGD = 90^\circである。
次に、合同条件に当てはまるか検討する。DFE=CGF\angle DFE = \angle CGFがわかったので、直角三角形の合同条件である「斜辺と一つの鋭角がそれぞれ等しい」または「斜辺と他の一辺がそれぞれ等しい」が使えるか検討する。
FD=FGFD=FGなので、直角三角形DEFDEFDCGDCGにおいて、
* DFE=DGC=90\angle DFE = \angle DGC = 90^\circ
* FD=DGFD = DG (長方形ABCDにおいて、AD=BCAD = BCなので、折り返しによりFD=BDFD = BDとなり、BD=DGBD=DGであるから、FD=DGFD = DGである)
* DE=DCDE = DC (長方形ABCDにおいて、AB=DCAB = DCであり、折り返しによりDE=ABDE = ABなので、DE=DCDE=DCである)
したがって、直角三角形DEFとDCGは斜辺と他の一辺がそれぞれ等しいので合同である。

3. 最終的な答え

三角形DEFと三角形DCGは合同である。
(△DEF≡△DCG)

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