2つの放物線 $y = x^2 + 2x$ と $y = -x^2 + 4$ で囲まれた部分の面積 $S$ を求める。

解析学積分面積放物線定積分
2025/5/27

1. 問題の内容

2つの放物線 y=x2+2xy = x^2 + 2xy=x2+4y = -x^2 + 4 で囲まれた部分の面積 SS を求める。

2. 解き方の手順

まず、2つの放物線の交点を求める。交点では x2+2x=x2+4x^2 + 2x = -x^2 + 4 が成り立つので、この方程式を解く。
2x2+2x4=02x^2 + 2x - 4 = 0
x2+x2=0x^2 + x - 2 = 0
(x+2)(x1)=0(x + 2)(x - 1) = 0
よって、交点の xx 座標は x=2,1x = -2, 1 である。
次に、区間 [2,1][-2, 1] において、どちらの関数が上にあるかを調べる。区間内の適当な値、例えば x=0x=0 を代入すると、y=x2+2xy = x^2 + 2x では y=0y = 0y=x2+4y = -x^2 + 4 では y=4y = 4 となる。したがって、y=x2+4y = -x^2 + 4 が上側、y=x2+2xy = x^2 + 2x が下側にある。
面積 SS は、上の関数から下の関数を引いたものを積分することで求められる。
S=21{(x2+4)(x2+2x)}dxS = \int_{-2}^{1} \{(-x^2 + 4) - (x^2 + 2x)\} dx
S=21(2x22x+4)dxS = \int_{-2}^{1} (-2x^2 - 2x + 4) dx
S=[23x3x2+4x]21S = \left[-\frac{2}{3}x^3 - x^2 + 4x\right]_{-2}^{1}
S=(23(1)3(1)2+4(1))(23(2)3(2)2+4(2))S = \left(-\frac{2}{3}(1)^3 - (1)^2 + 4(1)\right) - \left(-\frac{2}{3}(-2)^3 - (-2)^2 + 4(-2)\right)
S=(231+4)(23(8)48)S = \left(-\frac{2}{3} - 1 + 4\right) - \left(-\frac{2}{3}(-8) - 4 - 8\right)
S=(23+3)(16312)S = \left(-\frac{2}{3} + 3\right) - \left(\frac{16}{3} - 12\right)
S=23+3163+12S = -\frac{2}{3} + 3 - \frac{16}{3} + 12
S=183+15S = -\frac{18}{3} + 15
S=6+15S = -6 + 15
S=9S = 9

3. 最終的な答え

9

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