曲線 $y = x^3 - x^2 - 2x$ と $x$軸で囲まれた2つの部分の面積の和 $S$ を求めよ。

解析学積分面積曲線定積分
2025/5/27

1. 問題の内容

曲線 y=x3x22xy = x^3 - x^2 - 2xxx軸で囲まれた2つの部分の面積の和 SS を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、x3x22x=0x^3 - x^2 - 2x = 0 を解いて、xx軸との交点を求める。
x(x2x2)=0x(x^2 - x - 2) = 0
x(x2)(x+1)=0x(x-2)(x+1) = 0
よって、x=1,0,2x = -1, 0, 2 である。
したがって、積分区間は [1,0][-1, 0][0,2][0, 2] となる。
区間 [1,0][-1, 0] で、y=x3x22xy = x^3 - x^2 - 2xxx軸の上側にあるので、面積は正である。
したがって、S1=10(x3x22x)dxS_1 = \int_{-1}^{0} (x^3 - x^2 - 2x) dx を計算する。
区間 [0,2][0, 2] で、y=x3x22xy = x^3 - x^2 - 2xxx軸の下側にあるので、面積は負になる。面積の絶対値を計算するために、積分結果に 1-1 を掛ける。
したがって、S2=02(x3x22x)dxS_2 = -\int_{0}^{2} (x^3 - x^2 - 2x) dx を計算する。
S=S1+S2S = S_1 + S_2 を計算する。
S1=10(x3x22x)dx=[14x413x3x2]10=0(14+131)=11413=123412=512S_1 = \int_{-1}^{0} (x^3 - x^2 - 2x) dx = \left[ \frac{1}{4}x^4 - \frac{1}{3}x^3 - x^2 \right]_{-1}^{0} = 0 - (\frac{1}{4} + \frac{1}{3} - 1) = 1 - \frac{1}{4} - \frac{1}{3} = \frac{12-3-4}{12} = \frac{5}{12}
S2=02(x3x22x)dx=[14x413x3x2]02=(164834)=(4834)=83S_2 = -\int_{0}^{2} (x^3 - x^2 - 2x) dx = -\left[ \frac{1}{4}x^4 - \frac{1}{3}x^3 - x^2 \right]_{0}^{2} = -(\frac{16}{4} - \frac{8}{3} - 4) = - (4 - \frac{8}{3} - 4) = \frac{8}{3}
S=S1+S2=512+83=5+3212=3712S = S_1 + S_2 = \frac{5}{12} + \frac{8}{3} = \frac{5 + 32}{12} = \frac{37}{12}

3. 最終的な答え

3712\frac{37}{12}

「解析学」の関連問題

$k>1$とし、曲線$y=e^{-kx^2}$を$C$とする。 (1) 曲線$C$上の点$(x_0, e^{-kx_0^2})$における法線が原点を通るような$x_0$をすべて求めよ。 (2) 曲線$...

微分指数関数法線方程式極限
2025/5/27

定積分 $\int_{0}^{\frac{\pi}{2}} x^2 \sin x \, dx$ を計算します。

定積分部分積分三角関数
2025/5/27

$f(x)$ と $g(x)$ は区間 $[a, b]$ で連続な関数である。 $f(a) > g(a)$ かつ $f(b) < g(b)$ であるとき、方程式 $f(x) = g(x)$ は $a ...

中間値の定理連続関数方程式の解
2025/5/27

方程式 $\sin x + x \cos x + 1 = 0$ が、区間 $0 < x < \pi$ で少なくとも一つの実数解を持つことを示す問題です。

中間値の定理三角関数実数解連続関数
2025/5/27

$\theta$ の範囲が $-\pi \le \theta < \pi$ のとき、次の(1)の方程式と(2)の不等式を解く問題です。 (1) $2\cos^2\theta + \sqrt{3}\si...

三角関数三角方程式三角不等式解の公式tansincos
2025/5/27

与えられた問題は、極限を計算することです。 $$ \lim_{x \to 2} \frac{x^2}{x-2} $$ この極限を求めます。

極限関数の極限発散
2025/5/27

与えられた積分 $\int \frac{1}{4x^2 + 1} dx$ を計算します。

積分逆正接関数置換積分
2025/5/27

$t$ は0以下の実数とし、$S(t) = \int_{-1}^{0} x|x-t| dx$ とする。 $-1 \le t \le 0$ のとき、$S(t) = \frac{1}{\boxed{1}}...

定積分絶対値積分計算
2025/5/27

この問題は、以下の3つのパートに分かれています。 (1) 数列 $\{a_n\}_{n=1}^{\infty}$ に関する問題です。 (a) 数列 $\{a_n\}_{n=1}^{\infty}$...

数列級数関数の連続性関数の微分可能性導関数合成関数の微分対数微分
2025/5/27

与えられた3つの定積分を計算します。 (1) $\int_{-1}^{1} \sqrt{1-x^2} dx$ (2) $\int_{-1}^{\sqrt{3}} \sqrt{4-x^2} dx$ (3...

定積分積分置換積分
2025/5/27