図のような道路がある町で、A地点からB地点まで最短距離で行く経路について、以下の3つの場合における経路の数を求める問題です。 (1) P地点を通る場合 (2) P地点を通るがQ地点を通らない場合 (3) R地点を通らない場合

離散数学組み合わせ最短経路場合の数順列
2025/5/27

1. 問題の内容

図のような道路がある町で、A地点からB地点まで最短距離で行く経路について、以下の3つの場合における経路の数を求める問題です。
(1) P地点を通る場合
(2) P地点を通るがQ地点を通らない場合
(3) R地点を通らない場合

2. 解き方の手順

(1) P地点を通る場合
AからPまでの経路数と、PからBまでの経路数をそれぞれ求め、それらを掛け合わせます。
AからPまでは、右に1回、上に2回進むので、経路数は 3C1=3!1!2!=3_{3}C_{1} = \frac{3!}{1!2!} = 3通りです。
PからBまでは、右に3回、上に1回進むので、経路数は 4C1=4!3!1!=4_{4}C_{1} = \frac{4!}{3!1!} = 4通りです。
よって、P地点を通る経路数は 3×4=123 \times 4 = 12通りです。
(2) P地点を通るがQ地点を通らない場合
P地点を通る経路数から、P地点とQ地点の両方を通る経路数を引きます。
P地点を通る経路数は(1)で求めたように12通りです。
AからPまで3通り、QからBまで1通りなので、 PとQを通る経路の組み合わせを考えます。
PからQまでは、右に2回進むので1通りです。QからBまでは、下に0回、右に1回進むので1通りです。
AからPを通ってQを通ってBまで行く場合の経路数は、AからPへの経路数×PからQへの経路数×QからBへの経路数で求まります。
AからPへ行く経路数 = 3通り
PからQへ行く経路数 = 1通り
QからBへ行く経路数 = 1通り
よって、P地点とQ地点の両方を通る経路数は 3×1×1=33 \times 1 \times 1=3通りです。
したがって、P地点を通るがQ地点を通らない経路数は 123=912 - 3 = 9通りです。
(3) R地点を通らない場合
AからBまでの全体の経路数から、R地点を通る経路数を引きます。
AからBまでの全体の経路数は、右に4回、上に4回進むので、経路数は 8C4=8!4!4!=8×7×6×54×3×2×1=70_{8}C_{4} = \frac{8!}{4!4!} = \frac{8 \times 7 \times 6 \times 5}{4 \times 3 \times 2 \times 1} = 70通りです。
AからRまでは、右に1回、上に3回進むので、経路数は 4C1=4!1!3!=4_{4}C_{1} = \frac{4!}{1!3!} = 4通りです。
RからBまでは、右に3回、上に1回進むので、経路数は 4C1=4!3!1!=4_{4}C_{1} = \frac{4!}{3!1!} = 4通りです。
よって、R地点を通る経路数は 4×4=164 \times 4 = 16通りです。
したがって、R地点を通らない経路数は 7016=5470 - 16 = 54通りです。

3. 最終的な答え

(1) P地点を通る場合:12通り
(2) P地点を通るがQ地点を通らない場合:9通り
(3) R地点を通らない場合:54通り

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