数列の第 $n$ 項が $\frac{1+2+3+\cdots+n}{n+2}-\frac{n}{2}$ で与えられたとき、この数列の極限を求める問題です。

解析学数列極限等差数列の和
2025/5/27

1. 問題の内容

数列の第 nn 項が 1+2+3++nn+2n2\frac{1+2+3+\cdots+n}{n+2}-\frac{n}{2} で与えられたとき、この数列の極限を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、数列の第 nnana_n を整理します。
分子の和は、等差数列の和の公式から 1+2+3++n=n(n+1)21+2+3+\cdots+n = \frac{n(n+1)}{2} となります。
したがって、
an=n(n+1)2n+2n2a_n = \frac{\frac{n(n+1)}{2}}{n+2} - \frac{n}{2}
an=n(n+1)2(n+2)n2a_n = \frac{n(n+1)}{2(n+2)} - \frac{n}{2}
次に、通分してまとめます。
an=n(n+1)n(n+2)2(n+2)a_n = \frac{n(n+1) - n(n+2)}{2(n+2)}
an=n2+nn22n2(n+2)a_n = \frac{n^2 + n - n^2 - 2n}{2(n+2)}
an=n2(n+2)a_n = \frac{-n}{2(n+2)}
ここで、極限を求めるために、分子と分母を nn で割ります。
an=12(1+2n)a_n = \frac{-1}{2(1+\frac{2}{n})}
nn \to \infty のとき、2n0\frac{2}{n} \to 0 となるので、
limnan=limn12(1+2n)=12(1+0)=12\lim_{n\to\infty} a_n = \lim_{n\to\infty} \frac{-1}{2(1+\frac{2}{n})} = \frac{-1}{2(1+0)} = -\frac{1}{2}

3. 最終的な答え

12-\frac{1}{2}

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