関数 $f(x) = x^3$ を定義に従って微分する過程で、空欄になっている箇所を埋める問題です。具体的には、以下の式変形における①と②に当てはまる数値を求めます。 $f'(x) = \lim_{h \to 0} \frac{f(x+h) - f(x)}{h} = \lim_{h \to 0} \frac{(x+h)^3 - x^3}{h}$ $= \lim_{h \to 0} \frac{x^3 + ① hx^2 + ② h^2 x + h^3 - x^3}{h} = \lim_{h \to 0} \frac{h(① x^2 + ② hx + h^2)}{h} = \lim_{h \to 0} (① x^2 + ② hx + h^2) = ① x^2$

解析学微分極限関数の微分定義
2025/5/27

1. 問題の内容

関数 f(x)=x3f(x) = x^3 を定義に従って微分する過程で、空欄になっている箇所を埋める問題です。具体的には、以下の式変形における①と②に当てはまる数値を求めます。
f(x)=limh0f(x+h)f(x)h=limh0(x+h)3x3hf'(x) = \lim_{h \to 0} \frac{f(x+h) - f(x)}{h} = \lim_{h \to 0} \frac{(x+h)^3 - x^3}{h}
=limh0x3+hx2+h2x+h3x3h=limh0h(x2+hx+h2)h=limh0(x2+hx+h2)=x2= \lim_{h \to 0} \frac{x^3 + ① hx^2 + ② h^2 x + h^3 - x^3}{h} = \lim_{h \to 0} \frac{h(① x^2 + ② hx + h^2)}{h} = \lim_{h \to 0} (① x^2 + ② hx + h^2) = ① x^2

2. 解き方の手順

まず、(x+h)3(x+h)^3 を展開します。
(x+h)3=x3+3x2h+3xh2+h3(x+h)^3 = x^3 + 3x^2h + 3xh^2 + h^3
これを元の式に代入すると、
f(x)=limh0x3+3x2h+3xh2+h3x3hf'(x) = \lim_{h \to 0} \frac{x^3 + 3x^2h + 3xh^2 + h^3 - x^3}{h}
=limh03x2h+3xh2+h3h= \lim_{h \to 0} \frac{3x^2h + 3xh^2 + h^3}{h}
したがって、x3+hx2+h2x+h3x3=3x2h+3xh2+h3x^3 + ① hx^2 + ② h^2 x + h^3 - x^3 = 3x^2h + 3xh^2 + h^3 より、
① = 3
② = 3
次に、この結果を用いて残りの部分を計算します。
f(x)=limh0h(3x2+3xh+h2)h=limh0(3x2+3xh+h2)f'(x) = \lim_{h \to 0} \frac{h(3x^2 + 3xh + h^2)}{h} = \lim_{h \to 0} (3x^2 + 3xh + h^2)
h0h \to 0 のとき、3xh03xh \to 0 かつ h20h^2 \to 0 なので、
f(x)=3x2f'(x) = 3x^2

3. 最終的な答え

① = 3
② = 3

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