複素数 $\alpha = 1 + \sqrt{3}i$ が与えられている。複素数平面上の原点 $O$ と点 $A(\alpha)$ を結ぶ線分 $OA$ の垂直二等分線上の点を表す複素数 $z$ について、以下の問いに答える。 (1) $\bar{\alpha}z + \alpha\bar{z}$ の値が一定であることを示せ。 (2) $\bar{\alpha}z + \alpha\bar{z}$ の値を求めよ。

代数学複素数複素数平面垂直二等分線絶対値複素数の計算
2025/5/27

1. 問題の内容

複素数 α=1+3i\alpha = 1 + \sqrt{3}i が与えられている。複素数平面上の原点 OO と点 A(α)A(\alpha) を結ぶ線分 OAOA の垂直二等分線上の点を表す複素数 zz について、以下の問いに答える。
(1) αˉz+αzˉ\bar{\alpha}z + \alpha\bar{z} の値が一定であることを示せ。
(2) αˉz+αzˉ\bar{\alpha}z + \alpha\bar{z} の値を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 線分 OAOA の垂直二等分線上の点 zz は、z0=zα|z - 0| = |z - \alpha| を満たす。すなわち、z=zα|z| = |z - \alpha| である。両辺を2乗すると、
z2=zα2|z|^2 = |z - \alpha|^2
zzˉ=(zα)(zˉαˉ)z\bar{z} = (z - \alpha)(\bar{z} - \bar{\alpha})
zzˉ=zzˉzαˉαzˉ+ααˉz\bar{z} = z\bar{z} - z\bar{\alpha} - \alpha\bar{z} + \alpha\bar{\alpha}
zαˉ+αzˉ=ααˉz\bar{\alpha} + \alpha\bar{z} = \alpha\bar{\alpha}
ααˉ\alpha\bar{\alpha} は複素数 zz に依存しないので、αˉz+αzˉ\bar{\alpha}z + \alpha\bar{z} の値は一定である。
(2) (1) より、αˉz+αzˉ=ααˉ\bar{\alpha}z + \alpha\bar{z} = \alpha\bar{\alpha} である。
α=1+3i\alpha = 1 + \sqrt{3}i であるから、αˉ=13i\bar{\alpha} = 1 - \sqrt{3}i である。
したがって、
ααˉ=(1+3i)(13i)=12(3i)2=1(3)=1+3=4\alpha\bar{\alpha} = (1 + \sqrt{3}i)(1 - \sqrt{3}i) = 1^2 - (\sqrt{3}i)^2 = 1 - (-3) = 1 + 3 = 4
ゆえに、αˉz+αzˉ=4\bar{\alpha}z + \alpha\bar{z} = 4

3. 最終的な答え

(1) αˉz+αzˉ\bar{\alpha}z + \alpha\bar{z} の値は一定である。
(2) αˉz+αzˉ=4\bar{\alpha}z + \alpha\bar{z} = 4

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