1. 問題の内容
自然数 に対して、不等式 を数学的帰納法を用いて証明する。
2. 解き方の手順
(1) のとき:
左辺は 。右辺は 。よって、 となり、不等式は成り立つ。
(2) (ただし、 は自然数) のとき、 が成り立つと仮定する。このとき、 のときにも不等式が成り立つことを示す。
のとき、証明すべき不等式は である。
である。仮定より、 なので、
。
一方、 である。
したがって、 を示せば、 が示せる。
となる。
は自然数なので、 である。したがって、。
よって、 が成り立つ。
ゆえに、 が成り立つ。
(1)(2)より、数学的帰納法によって、すべての自然数 に対して、 が成り立つ。
3. 最終的な答え
すべての自然数 に対して、 が成り立つ。