まず、各連立一次方程式について、係数行列と拡大係数行列を書き出します。その後、行基本変形を用いて行列を簡約化し、階数を求めます。階数を用いて解の個数を判定し、解が存在する場合は連立方程式を解いて解を求めます。
(1)
係数行列:
A=122365232 拡大係数行列:
B=12236523242−1 12236523242−1R2−2R1,R3−2R110030−12−1−24−6−9R2↔R31003−102−2−14−9−6 −R2,−R3100310221496R1−3R2100010−421−2396R1+4R3,R2−2R31000100011−36 よって、係数行列の階数は 3、拡大係数行列の階数は 3。
解は x=1,y=−3,z=6 (解を唯1つもつ)。 (2)
係数行列:
A=1231−1−1−5−1−3 拡大係数行列:
B=1231−1−1−5−1−30−3−4 1231−1−1−5−1−30−3−4R2−2R1,R3−3R11001−3−4−59120−3−4−31R2,−41R3100111−5−3−3011R3−R2100110−5−30010R1−R2100010−2−30−110 よって、係数行列の階数は 2、拡大係数行列の階数は 2。
解は無数に存在する。x−2z=−1,y−3z=1, つまり x=2z−1,y=3z+1. (3)
係数行列:
A=123−2−1251−9 拡大係数行列:
B=123−2−1251−9034 123−2−1251−9034R2−2R1,R3−3R1100−2385−9−2403431R2100−2185−3−24014R3−8R2100−2105−3001−4 よって、係数行列の階数は 2、拡大係数行列の階数は 3。
解は1つももたない。
行列の逆行列を求める問題。
(1) A=112124135 112124135100010001R2−R1,R3−2R11001121231−1−2010001R3−2R210011012−11−1001−2001−R31001101211−1001200−1R1−R2100010−1212−10−11200−1R1+R3,R2−2R31000100012−101−32−12−1 よって、A−1=2−101−32−12−1 (2) B=1121−1−1−1−2−4 1121−1−1−1−2−4100010001R2−R1,R3−2R11001−2−3−1−1−21−1−2010001−21R210011−3−121−2121−20−210001R3+3R2100110−121−21121−210−21−23001−2R3100110−121112110−21300−2R1−R2100010−232112121121−21300−2R1+23R3,R2−21R31000100012015−23−31−2 よって、B−1=2015−23−31−2