(a) x=0 で連続でない関数の例: 関数を以下のように定義します。
$f(x) = \begin{cases}
1 & \text{if } x \neq 0 \\
0 & \text{if } x = 0
\end{cases}$
証明:
limx→0f(x)=1 ですが、f(0)=0 なので、limx→0f(x)=f(0) となり、x=0 で連続ではありません。 (b) x=0 で連続だが、微分可能でない関数の例: 関数を以下のように定義します。
f(x)=∣x∣ 証明:
まず、x=0 で連続であることを示します。 limx→0∣x∣=0=f(0) なので、x=0 で連続です。 次に、x=0 で微分可能でないことを示します。 微分可能性を調べるために、微分係数の定義式を計算します。
limh→0hf(0+h)−f(0)=limh→0h∣h∣−0=limh→0h∣h∣ この極限は h が 0 に近づく方向によって異なります。 h>0 のとき、limh→0+hh=limh→0+h1=+∞ h<0 のとき、limh→0−h−h=limh→0−−−h−h−h=limh→0−−h−1=−∞ したがって、極限値が存在しないため、x=0 で微分可能ではありません。 (c) x=0 で微分可能な関数の例: 関数を以下のように定義します。
f(x)=x2sin(x1) (if x=0) 証明:
まず、x=0 での微分可能性を調べます。 f′(0)=limh→0hf(0+h)−f(0)=limh→0hh2sin(h1)−0=limh→0hsin(h1) −∣h∣≤hsin(h1)≤∣h∣ であり、limh→0−∣h∣=0 かつ limh→0∣h∣=0 なので、挟みうちの原理より、limh→0hsin(h1)=0 したがって、f′(0)=0 となり、x=0 で微分可能です。