1. 問題の内容
与えられた数学の問題は以下の通りです。
1. ド・モアブルの公式の導出
2. 複素関数または数列の収束・発散の判定と極限値の計算
3. 複素関数の微分可能性の判定と微分係数の計算
4. 複素積分の問題
5. スカラー場の勾配、最大傾斜方向の単位ベクトル、方向微分係数の計算
6. ベクトル場の勾配と回転の証明
2. 解き方の手順
それぞれの問題に対する解き方の手順を以下に示します。
1. ド・モアブルの公式の導出:
複素数 の積と商の関係を利用して、を導出します。また、 を示します。
2. 複素関数または数列の収束・発散の判定と極限値の計算:
(1) : ロピタルの定理を用いるか、 と をテイラー展開して計算します。
(2) : が複素数であることを考慮して極限を計算します。
(3) : なので、発散します。
3. 複素関数の微分可能性の判定と微分係数の計算:
(1) : 微分可能です。. での微分係数は 。
(2) : コーシー・リーマンの関係式を満たすかどうかを確認します。 と より、, , , 。したがって、 かつ 、つまり でのみ微分可能です。 での微分係数は 。
(3) : を除くすべての点で微分可能です。. での微分係数は 。
(4) : 微分可能です。. での微分係数は 。
4. 複素積分の問題:
(1) は正則関数です。
(2) は、 から への線分。 は、 から への四分円。
(3) 正則関数の複素積分は経路によらないので、 と に沿った の積分は同じになります。
5. スカラー場の勾配、最大傾斜方向の単位ベクトル、方向微分係数の計算:
(1) なので、. での勾配は .
(2) 最大傾斜方向の単位ベクトルは .
(3) から への方向ベクトルは . 単位ベクトルは . 方向微分係数は .
6. ベクトル場の勾配と回転の証明:
(1) なので、. 勾配は .
(2) の回転は .