与えられた等比数列に関する以下の3つの問題を解きます。 (1) 初項3, 公比4, 項数nの等比数列の和を求める。 (2) 等比数列 1, a, a², ... の初項から第n項までの和を求める。 (3) 等比数列 27, 9, 3, ... の第6項から第10項までの和を求める。

代数学等比数列数列の和等比数列の和の公式
2025/3/25

1. 問題の内容

与えられた等比数列に関する以下の3つの問題を解きます。
(1) 初項3, 公比4, 項数nの等比数列の和を求める。
(2) 等比数列 1, a, a², ... の初項から第n項までの和を求める。
(3) 等比数列 27, 9, 3, ... の第6項から第10項までの和を求める。

2. 解き方の手順

(1) 等比数列の和の公式 Sn=a(rn1)r1S_n = \frac{a(r^n - 1)}{r - 1} を使います。ここで、aaは初項、rrは公比、nnは項数です。
与えられた条件 a=3a = 3, r=4r = 4, 項数 nn を代入すると、求める和は Sn=3(4n1)41=3(4n1)3=4n1S_n = \frac{3(4^n - 1)}{4 - 1} = \frac{3(4^n - 1)}{3} = 4^n - 1 となります。
(2) 初項は1、公比は aa なので、初項から第n項までの和は、等比数列の和の公式を用いて、Sn=1(an1)a1=an1a1S_n = \frac{1(a^n - 1)}{a - 1} = \frac{a^n - 1}{a - 1} となります。ただし、a1a \neq 1
a=1a=1のとき、1,1,1,...1, 1, 1, ...となり、初項から第n項までの和はnnとなります。
(3) まず、この等比数列の初項と公比を求めます。初項は27です。公比は 927=39=13\frac{9}{27} = \frac{3}{9} = \frac{1}{3} です。
第n項は 27(13)n127 \cdot (\frac{1}{3})^{n-1} で表されます。
第6項は 27(13)61=27(13)5=271243=1927 \cdot (\frac{1}{3})^{6-1} = 27 \cdot (\frac{1}{3})^5 = 27 \cdot \frac{1}{243} = \frac{1}{9}
第10項は 27(13)101=27(13)9=27119683=172927 \cdot (\frac{1}{3})^{10-1} = 27 \cdot (\frac{1}{3})^9 = 27 \cdot \frac{1}{19683} = \frac{1}{729}
第6項から第10項までの和は、第1項から第10項までの和から第1項から第5項までの和を引くことで計算できます。
しかし、ここでは第6項から第10項までの和を直接計算します。
第6項から第10項までの和は、初項を 19\frac{1}{9}, 公比を 13\frac{1}{3}, 項数を5とした等比数列の和として計算できます。
S=19((13)51)131=19(12431)23=19(1243243)23=19(242243)23=242924332=242392432=1213243=121729S = \frac{\frac{1}{9}((\frac{1}{3})^5 - 1)}{\frac{1}{3} - 1} = \frac{\frac{1}{9}(\frac{1}{243} - 1)}{-\frac{2}{3}} = \frac{\frac{1}{9}(\frac{1 - 243}{243})}{-\frac{2}{3}} = \frac{\frac{1}{9}(\frac{-242}{243})}{-\frac{2}{3}} = \frac{-242}{9 \cdot 243} \cdot \frac{-3}{2} = \frac{242 \cdot 3}{9 \cdot 243 \cdot 2} = \frac{121}{3 \cdot 243} = \frac{121}{729}

3. 最終的な答え

(1) 4n14^n - 1
(2) an1a1\frac{a^n - 1}{a - 1} (a1a \neq 1のとき)。a=1a=1のとき、nn
(3) 121729\frac{121}{729}

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