与えられた条件から等比数列の初項、項数、または初項と公比を求める問題です。 (1) 公比が-3で、初項から第6項までの和が728である等比数列の初項を求める。 (2) 初項が2、公比が3で、和が242である等比数列の項数を求める。 (3) 初項$a$、公比$r$が実数で、$S_3 = 3$, $S_6 = 27$のとき、$a$と$r$の値を求める。

代数学数列等比数列初項公比項数
2025/3/26

1. 問題の内容

与えられた条件から等比数列の初項、項数、または初項と公比を求める問題です。
(1) 公比が-3で、初項から第6項までの和が728である等比数列の初項を求める。
(2) 初項が2、公比が3で、和が242である等比数列の項数を求める。
(3) 初項aa、公比rrが実数で、S3=3S_3 = 3, S6=27S_6 = 27のとき、aarrの値を求める。

2. 解き方の手順

(1) 初項をaaとすると、初項から第6項までの和は
S6=a(1r6)1rS_6 = \frac{a(1-r^6)}{1-r}
S6=a(1(3)6)1(3)=a(1729)4=728a4=182aS_6 = \frac{a(1-(-3)^6)}{1-(-3)} = \frac{a(1-729)}{4} = \frac{-728a}{4} = -182a
S6=728S_6 = 728なので
182a=728-182a = 728
a=4a = -4
(2) 項数をnnとすると、初項から第nn項までの和は
Sn=a(rn1)r1S_n = \frac{a(r^n - 1)}{r-1}
Sn=2(3n1)31=2(3n1)2=3n1S_n = \frac{2(3^n - 1)}{3-1} = \frac{2(3^n - 1)}{2} = 3^n - 1
Sn=242S_n = 242なので
3n1=2423^n - 1 = 242
3n=2433^n = 243
3n=353^n = 3^5
n=5n = 5
(3) 等比数列の和の公式より、
S3=a(1r3)1r=3S_3 = \frac{a(1-r^3)}{1-r} = 3
S6=a(1r6)1r=27S_6 = \frac{a(1-r^6)}{1-r} = 27
ここで、S6=a(1r3)(1+r3)1r=S3(1+r3)S_6 = \frac{a(1-r^3)(1+r^3)}{1-r} = S_3 (1+r^3)
S6=27S_6 = 27なので
27=3(1+r3)27 = 3(1+r^3)
9=1+r39 = 1+r^3
r3=8r^3 = 8
r=2r = 2 (実数なので)
S3=a(123)12=a(18)1=7a1=7a=3S_3 = \frac{a(1-2^3)}{1-2} = \frac{a(1-8)}{-1} = \frac{-7a}{-1} = 7a = 3
a=37a = \frac{3}{7}

3. 最終的な答え

(1) 初項: 4-4
(2) 項数: 55
(3) a=37a = \frac{3}{7}, r=2r = 2

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