公差がそれぞれ $d_1$, $d_2$ である2つの等差数列 $\\{a_n\\}$, $\\{b_n\\}$ が与えられたとき、数列 $c_n = -3a_n$ が等差数列であることを示し、その初項と公差を求める。

代数学数列等差数列
2025/6/25
## 問題6 (1)

1. **問題の内容**

公差がそれぞれ d1d_1, d2d_2 である2つの等差数列 an\\{a_n\\}, bn\\{b_n\\} が与えられたとき、数列 cn=3anc_n = -3a_n が等差数列であることを示し、その初項と公差を求める。

2. **解き方の手順**

* 数列 an\\{a_n\\} が等差数列であることから、an+1an=d1a_{n+1} - a_n = d_1 が成り立つ。
* 数列 cn\\{c_n\\} の隣接する項の差を計算し、それが一定であることを示す。
* cn+1cn=3an+1(3an)=3(an+1an)=3d1c_{n+1} - c_n = -3a_{n+1} - (-3a_n) = -3(a_{n+1} - a_n) = -3d_1
隣接する項の差が一定であることから数列 cn\\{c_n\\} は等差数列である。
初項は、c1=3a1c_1 = -3a_1
公差は、3d1-3d_1

3. **最終的な答え**

数列 cn=3anc_n = -3a_n は等差数列であり、初項は 3a1-3a_1, 公差は 3d1-3d_1 である。
## 問題6 (2)

1. **問題の内容**

公差がそれぞれ d1d_1, d2d_2 である2つの等差数列 an\\{a_n\\}, bn\\{b_n\\} が与えられたとき、数列 cn=an2bnc_n = a_n - 2b_n が等差数列であることを示し、その初項と公差を求める。

2. **解き方の手順**

* 数列 an\\{a_n\\} が等差数列であることから、an+1an=d1a_{n+1} - a_n = d_1 が成り立つ。
* 数列 bn\\{b_n\\} が等差数列であることから、bn+1bn=d2b_{n+1} - b_n = d_2 が成り立つ。
* 数列 cn\\{c_n\\} の隣接する項の差を計算し、それが一定であることを示す。
* cn+1cn=(an+12bn+1)(an2bn)=(an+1an)2(bn+1bn)=d12d2c_{n+1} - c_n = (a_{n+1} - 2b_{n+1}) - (a_n - 2b_n) = (a_{n+1} - a_n) - 2(b_{n+1} - b_n) = d_1 - 2d_2
隣接する項の差が一定であることから数列 cn\\{c_n\\} は等差数列である。
初項は、c1=a12b1c_1 = a_1 - 2b_1
公差は、d12d2d_1 - 2d_2

3. **最終的な答え**

数列 cn=an2bnc_n = a_n - 2b_n は等差数列であり、初項は a12b1a_1 - 2b_1, 公差は d12d2d_1 - 2d_2 である。
## 問題7

1. **問題の内容**

5-5, bb, 77 がこの順で等差数列をなすとき、bb の値を求める。

2. **解き方の手順**

* 等差数列の定義より、隣り合う項の差は一定である。
* したがって、b(5)=7bb - (-5) = 7 - b が成り立つ。
* この方程式を解いて、bb を求める。
b+5=7bb + 5 = 7 - b
2b=22b = 2
b=1b = 1

3. **最終的な答え**

b=1b = 1

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