問題5(1): 等差数列の第10項が30、第30項が10であるとき、初めて負の数が現れるのは第何項目か求めよ。 問題6(2): 2つの等差数列$\{a_n\}$, $\{b_n\}$の公差がそれぞれ$d_1, d_2$であるとき、数列$\{c_n\}$が$c_n = a_n - 2b_n$で定義される。数列$\{c_n\}$が等差数列であることを示し、その初項と公差を求めよ。 問題7: -5, b, 7がこの順で等差数列をなすとき、bの値を求めよ。

代数学数列等差数列一般項
2025/6/25
以下に、OCRで読み取れた問題のうち、問題5(1), 6(2), 7について解答します。

1. 問題の内容

問題5(1): 等差数列の第10項が30、第30項が10であるとき、初めて負の数が現れるのは第何項目か求めよ。
問題6(2): 2つの等差数列{an}\{a_n\}, {bn}\{b_n\}の公差がそれぞれd1,d2d_1, d_2であるとき、数列{cn}\{c_n\}cn=an2bnc_n = a_n - 2b_nで定義される。数列{cn}\{c_n\}が等差数列であることを示し、その初項と公差を求めよ。
問題7: -5, b, 7がこの順で等差数列をなすとき、bの値を求めよ。

2. 解き方の手順

問題5(1):
等差数列の一般項をan=a+(n1)da_n = a + (n-1)dと置く。
第10項が30より、a10=a+9d=30a_{10} = a + 9d = 30
第30項が10より、a30=a+29d=10a_{30} = a + 29d = 10
この2式を連立して解く。
a+29d=10a + 29d = 10
a+9d=30a + 9d = 30
辺々引くと、20d=2020d = -20より、d=1d = -1
a+9(1)=30a + 9(-1) = 30より、a=39a = 39
よって、an=39(n1)=40na_n = 39 - (n-1) = 40 - n
an<0a_n < 0となるのは、40n<040 - n < 0すなわち、n>40n > 40のとき。
したがって、初めて負の数が現れるのは第41項目。
問題6(2):
an=a1+(n1)d1a_n = a_1 + (n-1)d_1, bn=b1+(n1)d2b_n = b_1 + (n-1)d_2とおく。
cn=an2bn=(a1+(n1)d1)2(b1+(n1)d2)=(a12b1)+(n1)(d12d2)c_n = a_n - 2b_n = (a_1 + (n-1)d_1) - 2(b_1 + (n-1)d_2) = (a_1 - 2b_1) + (n-1)(d_1 - 2d_2)
c1=a12b1c_1 = a_1 - 2b_1
cn+1=an+12bn+1=(a1+nd1)2(b1+nd2)=(a12b1)+n(d12d2)c_{n+1} = a_{n+1} - 2b_{n+1} = (a_1 + nd_1) - 2(b_1 + nd_2) = (a_1 - 2b_1) + n(d_1 - 2d_2)
cn+1cn=((a12b1)+n(d12d2))((a12b1)+(n1)(d12d2))=d12d2c_{n+1} - c_n = ((a_1 - 2b_1) + n(d_1 - 2d_2)) - ((a_1 - 2b_1) + (n-1)(d_1 - 2d_2)) = d_1 - 2d_2
これはnnに依存しないので、{cn}\{c_n\}は等差数列である。
初項は、c1=a12b1c_1 = a_1 - 2b_1
公差は、d12d2d_1 - 2d_2
問題7:
等差数列なので、b(5)=7bb - (-5) = 7 - b
b+5=7bb + 5 = 7 - b
2b=22b = 2
b=1b = 1

3. 最終的な答え

問題5(1): 第41項目
問題6(2): 初項 a12b1a_1 - 2b_1, 公差 d12d2d_1 - 2d_2
問題7: b=1b = 1

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