関数 $y = x^2 - 2x + 1$ について、定義域が $a \le x \le a+1$ であるとき、以下の問いに答える問題です。 (1) $a$ の値の範囲に応じて、この関数の最小値を求めます。 (2) $a$ の値の範囲に応じて、この関数の最大値を求めます。

代数学二次関数最大値最小値場合分け
2025/5/28

1. 問題の内容

関数 y=x22x+1y = x^2 - 2x + 1 について、定義域が axa+1a \le x \le a+1 であるとき、以下の問いに答える問題です。
(1) aa の値の範囲に応じて、この関数の最小値を求めます。
(2) aa の値の範囲に応じて、この関数の最大値を求めます。

2. 解き方の手順

まず、与えられた関数を平方完成します。
y=x22x+1=(x1)2y = x^2 - 2x + 1 = (x-1)^2
これは、頂点が (1,0)(1, 0) の下に凸な放物線です。
(1) 最小値を求める場合:
定義域 axa+1a \le x \le a+1 と軸 x=1x=1 の位置関係に注意して場合分けを行います。
[1] a<0a < 0 のとき:
a+1<1a+1 < 1 なので、軸 x=1x=1 は定義域よりも右側にあります。したがって、定義域の右端 x=a+1x=a+1 で最小値をとります。
y=(a+11)2=a2y = (a+1-1)^2 = a^2
[2] 0a<10 \le a < 1 のとき:
このとき、a1a+1a \le 1 \le a+1 となり、軸 x=1x=1 が定義域に含まれます。したがって、頂点 x=1x=1 で最小値をとります。
y=(11)2=0y = (1-1)^2 = 0
[3] 1a1 \le a のとき:
1<a1 < a なので、軸 x=1x=1 は定義域よりも左側にあります。したがって、定義域の左端 x=ax=a で最小値をとります。
y=(a1)2y = (a-1)^2
(2) 最大値を求める場合:
x=1x=1 から定義域の両端 x=ax=ax=a+1x=a+1 がどれだけ離れているかを比較します。
[1] a<12a < \frac{1}{2} のとき:
a<12a < \frac{1}{2} より a1<12a - 1 < -\frac{1}{2} であり、a+11=a<12a+1-1 = a < \frac{1}{2} なので、a1>a|a-1| > |a| となり、x=ax=a の方が軸から離れています。したがって、 x=ax=a で最大値を取ります。
y=(a1)2y = (a-1)^2
[2] a=12a = \frac{1}{2} のとき:
このとき、a1=12a-1 = -\frac{1}{2}a+1=32a+1 = \frac{3}{2} となり、a1=a+11=12|a-1| = |a+1-1| = \frac{1}{2} なので、軸から x=ax=ax=a+1x=a+1 の距離が等しくなります。したがって、 x=ax=ax=a+1x=a+1 で同じ最大値をとります。
y=(a1)2=(121)2=(12)2=14y = (a-1)^2 = (\frac{1}{2}-1)^2 = (-\frac{1}{2})^2 = \frac{1}{4}
または
y=(a+11)2=a2=(12)2=14y = (a+1-1)^2 = a^2 = (\frac{1}{2})^2 = \frac{1}{4}
[3] 12<a\frac{1}{2} < a のとき:
12<a\frac{1}{2} < a より a1>12a - 1 > -\frac{1}{2} であり、a+11=a>12a+1-1 = a > \frac{1}{2} なので、a1<a|a-1| < |a| となり、x=a+1x=a+1 の方が軸から離れています。したがって、x=a+1x=a+1 で最大値をとります。
y=(a+11)2=a2y = (a+1-1)^2 = a^2

3. 最終的な答え

(1) 最小値
[1] a<0a < 0 のとき: a2a^2
[2] 0a<10 \le a < 1 のとき: 00
[3] 1a1 \le a のとき: (a1)2(a-1)^2
(2) 最大値
[1] a<12a < \frac{1}{2} のとき: (a1)2(a-1)^2
[2] a=12a = \frac{1}{2} のとき: 14\frac{1}{4}
[3] 12<a\frac{1}{2} < a のとき: a2a^2

「代数学」の関連問題

与えられた式 $a^2 + b^2 + 2bc + 2ca + 2ab$ を因数分解してください。

因数分解式の展開多項式
2025/5/29

与えられた式 $x^2 - y^2 + 4y - 4$ を因数分解してください。

因数分解多項式展開
2025/5/29

与えられた式 $5a^2 + 7ab - 6b^2$ を因数分解してください。

因数分解二次式多項式
2025/5/29

不等式 $|2x+5| < 2$ を解きます。

絶対値不等式
2025/5/29

$A = 2x^2 + xy - 3z$, $B = -3x^2 + 2xy + z$, $C = x^2 - 3xy + 2z$ が与えられたとき、$2A - (B + 2C)$ を計算せよ。

多項式式の計算代数
2025/5/29

問題は2つあります。 (2) $\frac{1}{2i}(1+i)^2$ を計算する問題。 (4) $\frac{\sqrt{32}}{\sqrt{-2}}$ を計算する問題。

複素数計算
2025/5/29

与えられた数式の値を求める問題です。 数式は $\sqrt{(3-\pi)^2} + \sqrt{\pi^2 - 8\pi + 16}$ です。

式の計算絶対値平方根因数分解無理数
2025/5/29

あるファミリーレストランでのバイトの日給計算表に基づいて、Dさんの日給を推測する問題です。Aさん、Bさん、Cさんの労働時間と日給が与えられており、Dさんの各時間帯の労働時間から日給を推測します。

連立方程式一次方程式線形代数給与計算
2025/5/29

二次方程式 $x^2 - 2\sqrt{3}x + 2 = 0$ を解く問題です。

二次方程式解の公式平方根
2025/5/29

与えられた2次方程式 $x^2 + 2\sqrt{3}x + 3 = 0$ を解きます。

二次方程式因数分解解の公式平方根
2025/5/29