4点 O(0,0), P(3,0), Q(2.5,2), R(0.5,2) を頂点とする台形の左回りの周 C に沿った線積分 $\oint_C (2x+5y+20)dx + (3x+2y+10)dy$ を求めます。

解析学線積分グリーンの定理偏微分多変数関数
2025/5/28

1. 問題の内容

4点 O(0,0), P(3,0), Q(2.5,2), R(0.5,2) を頂点とする台形の左回りの周 C に沿った線積分 C(2x+5y+20)dx+(3x+2y+10)dy\oint_C (2x+5y+20)dx + (3x+2y+10)dy を求めます。

2. 解き方の手順

この線積分を計算するために、グリーンの定理を使用します。グリーンの定理は、次の式で表されます。
CPdx+Qdy=D(QxPy)dA\oint_C P dx + Q dy = \iint_D \left( \frac{\partial Q}{\partial x} - \frac{\partial P}{\partial y} \right) dA
ここで、CC は領域 DD の境界であり、PPQQxxyy の関数です。
この問題では、P=2x+5y+20P = 2x + 5y + 20Q=3x+2y+10Q = 3x + 2y + 10 です。まず、偏導関数を計算します。
Qx=x(3x+2y+10)=3\frac{\partial Q}{\partial x} = \frac{\partial}{\partial x}(3x + 2y + 10) = 3
Py=y(2x+5y+20)=5\frac{\partial P}{\partial y} = \frac{\partial}{\partial y}(2x + 5y + 20) = 5
したがって、
QxPy=35=2\frac{\partial Q}{\partial x} - \frac{\partial P}{\partial y} = 3 - 5 = -2
グリーンの定理を適用すると、線積分は次の二重積分に変換されます。
C(2x+5y+20)dx+(3x+2y+10)dy=D(2)dA=2DdA\oint_C (2x+5y+20)dx + (3x+2y+10)dy = \iint_D (-2) dA = -2 \iint_D dA
ここで DdA\iint_D dA は台形の面積を表します。台形の面積は、上底と下底の長さの平均に高さを掛けたものです。
下底の長さは OP=3OP = 3 です。上底の長さは RQ=2.50.5=2RQ = 2.5 - 0.5 = 2 です。高さは 22 です。したがって、台形の面積は
3+22×2=5\frac{3 + 2}{2} \times 2 = 5
したがって、二重積分は
DdA=5\iint_D dA = 5
よって、線積分は
C(2x+5y+20)dx+(3x+2y+10)dy=2×5=10\oint_C (2x+5y+20)dx + (3x+2y+10)dy = -2 \times 5 = -10

3. 最終的な答え

-10

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