2つの直線 $x - y + 2 = 0$ と $\sqrt{3}x + y - 3 = 0$ がなす鋭角を求めよ。

幾何学直線角度三角関数傾き
2025/5/28

1. 問題の内容

2つの直線 xy+2=0x - y + 2 = 03x+y3=0\sqrt{3}x + y - 3 = 0 がなす鋭角を求めよ。

2. 解き方の手順

2つの直線のなす角の正接を求める公式を利用する。
まず、与えられた直線の方程式を y=ax+by = ax + b の形に変形し、それぞれの傾きを求める。
直線1: xy+2=0x - y + 2 = 0 を変形すると y=x+2y = x + 2。よって、傾き m1=1m_1 = 1
直線2: 3x+y3=0\sqrt{3}x + y - 3 = 0 を変形すると y=3x+3y = -\sqrt{3}x + 3。よって、傾き m2=3m_2 = -\sqrt{3}
2つの直線のなす角を θ\theta とすると、tanθ\tan \theta は次のように表される。
tanθ=m1m21+m1m2\tan \theta = \left| \frac{m_1 - m_2}{1 + m_1 m_2} \right|
傾きの値を代入すると、
tanθ=1(3)1+1(3)=1+313\tan \theta = \left| \frac{1 - (-\sqrt{3})}{1 + 1 \cdot (-\sqrt{3})} \right| = \left| \frac{1 + \sqrt{3}}{1 - \sqrt{3}} \right|
分母を有理化するために、1+31 + \sqrt{3} を分母と分子に掛ける。
tanθ=(1+3)(1+3)(13)(1+3)=1+23+313=4+232=23=2+3\tan \theta = \left| \frac{(1 + \sqrt{3})(1 + \sqrt{3})}{(1 - \sqrt{3})(1 + \sqrt{3})} \right| = \left| \frac{1 + 2\sqrt{3} + 3}{1 - 3} \right| = \left| \frac{4 + 2\sqrt{3}}{-2} \right| = \left| -2 - \sqrt{3} \right| = 2 + \sqrt{3}
θ\theta は鋭角なので tanθ>0\tan \theta > 0 である。tan75=tan(45+30)=tan45+tan301tan45tan30=1+13113=3+131=(3+1)231=3+23+12=4+232=2+3\tan 75^\circ = \tan (45^\circ + 30^\circ) = \frac{\tan 45^\circ + \tan 30^\circ}{1 - \tan 45^\circ \tan 30^\circ} = \frac{1 + \frac{1}{\sqrt{3}}}{1 - \frac{1}{\sqrt{3}}} = \frac{\sqrt{3} + 1}{\sqrt{3} - 1} = \frac{(\sqrt{3} + 1)^2}{3 - 1} = \frac{3 + 2\sqrt{3} + 1}{2} = \frac{4 + 2\sqrt{3}}{2} = 2 + \sqrt{3}.
したがって、θ=75=5π12\theta = 75^\circ = \frac{5\pi}{12}

3. 最終的な答え

7575^\circ

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