## 問題の解説
(7) 実数 を定数とする。 の方程式 の異なる実数解の個数を、 の値によって場合分けする。
(8) 実数 を定数とする。 の2次方程式 が、1より大きい異なる解をいくつ持つか、 の値によって場合分けする。
## 解き方の手順
### (7)
1. $k = 0$ の場合:
のとき、方程式は となり、 という唯一の解を持つ。したがって、異なる実数解は1つ。
2. $k \ne 0$ の場合:
は二次方程式となる。判別式 を計算する。
(a) のとき: より、。このとき、異なる2つの実数解を持つ。ただし、 であるから、 かつ 。
(b) のとき: より、。このとき、重解(実数解は1つ)を持つ。
(c) のとき: より、。このとき、実数解を持たない。
### (8)
1. 二次方程式 $x^2 - 6x + k + 2 = 0$ の判別式 $D$ を計算する。
異なる2つの実数解を持つための条件は である。
2. 解の公式より、この2次方程式の解は
3. 2つの解が共に1より大きいという条件を考える。
これは、 すなわち のとき常に成り立つ。
4. したがって、$3 < k < 7$ のとき、2つの異なる解はどちらも1より大きい。
また、判別式がゼロになるときは、重解を持つので、
のとき、解は となり、これは1より大きい。しかし、問題文は「異なる解」を持つ場合を問うているので、 は条件を満たさない。
## 最終的な答え
(7)
* のとき、実数解なし。
* のとき、実数解は1つ。
* のとき、実数解は1つ。
* かつ のとき、異なる実数解は2つ。
(8)
* のとき、1より大きい異なる解を2つ持つ。
* のとき、1より大きい解を1つ持つ(重解)。
* または のとき、1より大きい異なる解を持たない。