問題は以下の2つの部分から構成されています。 (1) $y = \sinh x$ が $(-\infty, \infty)$ で逆関数を持つことを示す。 (2) $x = \sinh^{-1} y$ と表される $y = \sinh x$ の逆関数 $\sinh^{-1} x$ の導関数、つまり $\frac{d}{dx} \sinh^{-1} x$ を求める。
2025/5/29
1. 問題の内容
問題は以下の2つの部分から構成されています。
(1) が で逆関数を持つことを示す。
(2) と表される の逆関数 の導関数、つまり を求める。
2. 解き方の手順
(1) が で逆関数を持つことを示す。
の定義は、
です。
の導関数を求めると、
となります。
は常に正の値を取ります。なぜなら、
であり、 かつ なので、 です。
であることから、 は単調増加関数であり、 で逆関数を持つことがわかります。
(2) を求める。
とします。
すると、 となります。
両辺を で微分すると、
となります。
したがって、
となります。
より、 なので、
となります。( は常に正なので、正の平方根をとります。)
したがって、
となります。
ここで、 なので、
となります。
よって、