与えられた条件が、ある命題の必要条件、十分条件、必要十分条件、あるいはどれでもないかを判断する問題です。

その他論理必要条件十分条件必要十分条件命題
2025/5/29

1. 問題の内容

与えられた条件が、ある命題の必要条件、十分条件、必要十分条件、あるいはどれでもないかを判断する問題です。

2. 解き方の手順

(1) x>2x > 2 は、x>3x > 3 であるための[ ]である。
* x>3x > 3 ならば、x>2x > 2 は必ず成り立つ。つまり、x>3x > 3x>2x > 2 であるための十分条件。
* x>2x > 2 でも、x>3x > 3 が成り立つとは限らない(例:x=2.5x = 2.5)。つまり、x>2x > 2x>3x > 3 であるための必要条件ではない。
したがって、十分条件である。
(2) x+y>0x + y > 0 は、x>0x > 0 であるための[ ]である。
* x>0x > 0 ならば、x+y>0x + y > 0 が成り立つとは限らない(例:x=1,y=2x = 1, y = -2)。つまり、x>0x > 0x+y>0x + y > 0 であるための十分条件ではない。
* x+y>0x + y > 0 でも、x>0x > 0 が成り立つとは限らない(例:x=1,y=2x = -1, y = 2)。つまり、x+y>0x + y > 0x>0x > 0 であるための必要条件ではない。
したがって、必要条件でも十分条件でもない。
(3) x2=0x^2 = 0 は、x=0x = 0 であるための[ ]である。
* x=0x = 0 ならば、x2=0x^2 = 0 は必ず成り立つ。つまり、x=0x = 0x2=0x^2 = 0 であるための十分条件。
* x2=0x^2 = 0 ならば、x=0x = 0 は必ず成り立つ。つまり、x2=0x^2 = 0x=0x = 0 であるための必要条件。
したがって、必要十分条件である。
(4) m,nm, n33 の倍数であることは、m+nm + n33 の倍数であるための[ ]である。
* m,nm, n33 の倍数ならば、m=3k,n=3lm = 3k, n = 3lk,lk, l は整数)と書ける。このとき、m+n=3k+3l=3(k+l)m + n = 3k + 3l = 3(k + l) となり、m+nm + n33 の倍数である。つまり、m,nm, n33 の倍数であることは、m+nm + n33 の倍数であるための十分条件。
* m+nm + n33 の倍数でも、m,nm, n がともに 33 の倍数とは限らない(例:m=1,n=2m = 1, n = 2)。つまり、m,nm, n33 の倍数であることは、m+nm + n33 の倍数であるための必要条件ではない。
したがって、十分条件である。
(5) ABC\triangle ABC において、A=60\angle A = 60^\circ であることは、ABC\triangle ABC が正三角形であるための[ ]である。
* ABC\triangle ABC が正三角形ならば、A=60\angle A = 60^\circ は必ず成り立つ。つまり、ABC\triangle ABC が正三角形であることは、A=60\angle A = 60^\circ であるための十分条件。
* A=60\angle A = 60^\circ でも、ABC\triangle ABC が正三角形とは限らない。二等辺三角形や不等辺三角形の場合もある。つまり、A=60\angle A = 60^\circ であることは、ABC\triangle ABC が正三角形であるための必要条件ではない。
したがって、十分条件である。

3. 最終的な答え

(1) ②
(2) ④
(3) ③
(4) ②
(5) ②

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