色の違う8個のボールを区別できる3つの箱A, B, Cに入れる問題です。 (1) 箱Cにはボールを入れず、箱Aと箱Bには少なくとも1個は入れる場合の数を求めます。 (2) どの箱にも少なくとも1個はボールを入れる場合の数を求めます。
2025/5/29
1. 問題の内容
色の違う8個のボールを区別できる3つの箱A, B, Cに入れる問題です。
(1) 箱Cにはボールを入れず、箱Aと箱Bには少なくとも1個は入れる場合の数を求めます。
(2) どの箱にも少なくとも1個はボールを入れる場合の数を求めます。
2. 解き方の手順
(1)
まず、8個のボールを箱Aと箱Bに入れる場合の総数を考えます。各ボールは箱Aか箱Bのどちらかに入るので、全部で 通りの入れ方があります。
次に、箱Aが空になる場合と箱Bが空になる場合を考えます。箱Aが空になるのは、すべてのボールが箱Bに入る場合なので1通りです。同様に、箱Bが空になるのも1通りです。
したがって、箱Aと箱Bの両方に少なくとも1個はボールが入る場合の数は、すべての入れ方から、箱Aが空になる場合と箱Bが空になる場合を引いたものです。
通り。
(2)
まず、8個のボールを箱A, B, Cに入れるすべての方法を考えます。 各ボールは箱A, B, Cのいずれかに入れることができます。 したがって、すべての組み合わせの数は 通りです。
次に、少なくとも1つの箱が空になる場合の数を考えます。
・1つの箱が空になる場合
箱Cが空である場合、(1)より、箱Aと箱Bに少なくとも1個ずつボールが入る場合は254通り。
箱Aが空である場合、箱Bと箱Cに少なくとも1個ずつボールが入る場合の数は、 通り。
箱Bが空である場合、箱Aと箱Cに少なくとも1個ずつボールが入る場合の数は、 通り。
・2つの箱が空になる場合
2つの箱が空になるのは、1つの箱にすべてのボールが入る場合なので、Aのみ、Bのみ、Cのみの3通り。
包除原理より、少なくとも1つの箱が空である場合の数は、
しかし、箱Cが空であるという条件は、少なくともA,Bに一つずつ入ることを保証しています。一方、箱Aが空、または箱Bが空の場合には、Cに全てのボールが入る場合を除外する必要があるので、
よって、どの箱にも少なくとも1個はボールが入る場合の数は、
ただし、 通り
箱A,B,Cに入れる総数は 。 どの箱にも少なくとも1個入る場合の数は
3. 最終的な答え
(1) 254通り
(2) 5796通り