自然数をある規則に従って群に分けた数列(群数列)に関する問題です。具体的には、以下の2つの問いに答えます。 (1) 第5群の最初の数と最後の数を求めます。 (2) 第n群に含まれる数の総和を求めます。 各群に含まれる数の個数は $2^{n-1}$ で与えられます。

数論群数列等比数列等差数列数列自然数累乗
2025/3/26

1. 問題の内容

自然数をある規則に従って群に分けた数列(群数列)に関する問題です。具体的には、以下の2つの問いに答えます。
(1) 第5群の最初の数と最後の数を求めます。
(2) 第n群に含まれる数の総和を求めます。
各群に含まれる数の個数は 2n12^{n-1} で与えられます。

2. 解き方の手順

(1) 第5群の初めの数と終わりの数を求める
まず、第nn群の最初の数を求めることを考えます。第nn群の最初の数は、第1群から第n1n-1群までの数の個数の和に1を加えたものです。第kk群には2k12^{k-1}個の数が含まれるので、第1群から第n1n-1群までの数の個数の和は
k=1n12k1=1+2+4++2n2\sum_{k=1}^{n-1} 2^{k-1} = 1 + 2 + 4 + \cdots + 2^{n-2}
これは初項1、公比2の等比数列の和なので、
k=1n12k1=1(2n11)21=2n11\sum_{k=1}^{n-1} 2^{k-1} = \frac{1(2^{n-1}-1)}{2-1} = 2^{n-1} - 1
したがって、第nn群の最初の数は 2n11+1=2n12^{n-1} - 1 + 1 = 2^{n-1} となります。
第5群の最初の数は、n=5n=5を代入して 251=24=162^{5-1} = 2^4 = 16 です。
nn群に含まれる数の個数は 2n12^{n-1}なので、第nn群の最後の数は、第nn群の最初の数に 2n112^{n-1} - 1 を加えたものになります。
したがって、第nn群の最後の数は 2n1+2n11=2n12^{n-1} + 2^{n-1} - 1 = 2^n - 1 となります。
第5群の最後の数は、n=5n=5を代入して 251=321=312^5 - 1 = 32 - 1 = 31 です。
(2) 第n群に含まれる数の総和を求める
nn群に含まれる数は、最初の数が 2n12^{n-1}、最後の数が 2n12^n - 1 で、個数が 2n12^{n-1} 個の等差数列です。
等差数列の和の公式 S=n(a1+an)2S = \frac{n(a_1 + a_n)}{2} を用いると、
nn群に含まれる数の総和は
Sn=2n1(2n1+2n1)2=2n2(2n1+2n1)=2n2(2n1+22n11)=2n2(32n11)=322n32n2S_n = \frac{2^{n-1} (2^{n-1} + 2^n - 1)}{2} = 2^{n-2}(2^{n-1} + 2^n - 1) = 2^{n-2}(2^{n-1} + 2 \cdot 2^{n-1} - 1) = 2^{n-2}(3 \cdot 2^{n-1} - 1) = 3 \cdot 2^{2n-3} - 2^{n-2}

3. 最終的な答え

(1) 第5群の初めの数: 16
第5群の終わりの数: 31
(2) 第n群に含まれる数の総和: 322n32n23 \cdot 2^{2n-3} - 2^{n-2}

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