赤玉4個、青玉3個、白玉2個が入った袋から、4個の玉を同時に取り出すとき、以下の確率を求めます。 (1) 取り出した4個の玉の中に白玉が入っていない確率 (2) 取り出した4個の玉の中に青玉が入っている確率 (3) 取り出した4個の玉の中に赤玉、青玉、白玉の全てが入っている確率

確率論・統計学確率組み合わせ事象排反事象
2025/5/29

1. 問題の内容

赤玉4個、青玉3個、白玉2個が入った袋から、4個の玉を同時に取り出すとき、以下の確率を求めます。
(1) 取り出した4個の玉の中に白玉が入っていない確率
(2) 取り出した4個の玉の中に青玉が入っている確率
(3) 取り出した4個の玉の中に赤玉、青玉、白玉の全てが入っている確率

2. 解き方の手順

(1) 白玉が入っていない確率
白玉が入っていないということは、赤玉4個と青玉3個の中から4個選ぶことになります。
全事象は、9個の玉から4個を選ぶ組み合わせなので、9C4_9C_4です。白玉が入っていない事象は、赤玉4個と青玉3個の中から4個を選ぶ組み合わせなので、7C4_7C_4です。
したがって、白玉が入っていない確率は、
P(1)=7C49C4P(1) = \frac{_7C_4}{_9C_4}
7C4=7!4!3!=7×6×53×2×1=35_7C_4 = \frac{7!}{4!3!} = \frac{7 \times 6 \times 5}{3 \times 2 \times 1} = 35
9C4=9!4!5!=9×8×7×64×3×2×1=126_9C_4 = \frac{9!}{4!5!} = \frac{9 \times 8 \times 7 \times 6}{4 \times 3 \times 2 \times 1} = 126
P(1)=35126=518P(1) = \frac{35}{126} = \frac{5}{18}
(2) 青玉が入っている確率
青玉が1つも入っていない確率を求めて、1から引くことで、青玉が入っている確率を求めます。青玉が1つも入っていないということは、赤玉4個と白玉2個の中から4個を選ぶことになります。しかし、赤玉4個と白玉2個の合計は6個なので、4個選ぶ組み合わせは、6C4_6C_4です。全事象は、9C4_9C_4です。
したがって、青玉が入っていない確率は、
6C49C4\frac{_6C_4}{_9C_4}
6C4=6!4!2!=6×52×1=15_6C_4 = \frac{6!}{4!2!} = \frac{6 \times 5}{2 \times 1} = 15
9C4=126_9C_4 = 126
青玉が入っていない確率は、15126=542\frac{15}{126} = \frac{5}{42}
したがって、青玉が入っている確率は、
P(2)=1542=3742P(2) = 1 - \frac{5}{42} = \frac{37}{42}
(3) 赤玉、青玉、白玉の全てが入っている確率
赤玉、青玉、白玉の全てが入っているということは、それぞれの色の玉が少なくとも1つは含まれているということです。4つの玉を選ぶので、それぞれの個数は1個、1個、2個、または1個、2個、1個、または2個、1個、1個という組み合わせしかありません。
(赤1, 青1, 白2)の場合: 4C1×3C1×2C2=4×3×1=12_4C_1 \times _3C_1 \times _2C_2 = 4 \times 3 \times 1 = 12
(赤1, 青2, 白1)の場合: 4C1×3C2×2C1=4×3×2=24_4C_1 \times _3C_2 \times _2C_1 = 4 \times 3 \times 2 = 24
(赤2, 青1, 白1)の場合: 4C2×3C1×2C1=6×3×2=36_4C_2 \times _3C_1 \times _2C_1 = 6 \times 3 \times 2 = 36
したがって、全ての色が入っている組み合わせの数は、12+24+36=7212 + 24 + 36 = 72
全事象は、9C4=126_9C_4 = 126
したがって、赤玉、青玉、白玉の全てが入っている確率は、
P(3)=72126=47P(3) = \frac{72}{126} = \frac{4}{7}

3. 最終的な答え

(1) 518\frac{5}{18}
(2) 3742\frac{37}{42}
(3) 47\frac{4}{7}

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