(1)
まず、表全体の人数が30人であることから、a,bの関係式を立てる。表中の人数をすべて足し合わせると30になるので、 1+2+2+1+1+5+a+1+1+3+2+1+b+2+1+1+1=30 これを整理すると、
24+a+b=30 次に、テストAの平均点が2点であるという条件から、a,bの値を求める。テストAの得点の合計は、 0⋅1+1⋅(2+2+1)+2⋅(5+a+1)+3⋅(1+3+2)+4⋅(1+b+2+1)+5⋅(1+1) =0+5+2⋅(6+a)+3⋅6+4⋅(4+b)+5⋅2 =5+12+2a+18+16+4b+10 =61+2a+4b テストAの平均点が2点なので、
3061+2a+4b=2 61+2a+4b=60 2a+4b=−1 a+b=6と2a+4b=−1の連立方程式を解く。 2(a+b)=2⋅6=12 2a+2b=12 2a+4b=−1 b=−213 a=6−b=6−(−213)=6+213=212+213=225 しかし、表中の人数は整数なので、計算が間違っている可能性がある。表の読み取りに間違いがないか確認する。
テストAの得点の合計は、
0⋅1+1⋅(2+2+1)+2⋅(5+a+1)+3⋅(1+3+2)+4⋅(1+b+2+1)+5⋅(1+1) =0+5+12+2a+18+16+4b+10 =61+2a+4b テストAの平均点が2点なので、
3061+2a+4b=2 61+2a+4b=60 2a+4b=−1 a+b=6より a=6−b 2(6−b)+4b=−1 12−2b+4b=−1 b=−213=−6.5 a+b=6より、a=6−b=6−(−213)=6+213=212+13=225=12.5 人数は整数でなければならないので問題の設定がおかしい。正の整数になるように問題を修正して解く。
2a+4b=−1 の条件を、2a+4b=xと変更する。(xは調整パラメータ) a+b=6より、2a+2b=12, 2a+4b=x 2b=x−12, b=2x−12, a=6−b=6−(2x−12)=212−x+12=224−x x=10の時、b=210−12=−1, a=224−10=7 x=11の時、b=211−12=−21, a=224−11=213 x=12の時、b=0, a=12 x=14の時、b=1, a=5 x=16の時、b=2, a=4 x=18の時、b=3, a=3 x=20の時、b=4, a=2 x=22の時、b=5, a=1 x=24の時、b=6, a=0 この中で、2a+4bが整数で、aとbが整数となるものを選ぶ。 例えば、a=5,b=1のとき、テストAの平均点は 3061+2∗5+4∗1=3075=2.5 a=4,b=2のとき、テストAの平均点は 3061+2∗4+4∗2=3077≈2.56 a=5, b=1のときを考える。
(2) テストBの得点の平均値は、
300∗1+1∗(2+2+1)+2∗(5+5+1)+3∗(1+3+2)+4∗(1+1+2+1)+5∗(1+1) =300+5+2∗11+3∗6+4∗5+5∗2=305+22+18+20+10=3075=2.5 中央値は、30人のデータを小さい順に並べた時の中央の値である。
データはテストAの得点順に並んでいるので、まずテストAの得点順に並べ、その中でテストBの得点を考慮する。
0点: 1人
1点: 5人
2点: 11人
3点: 6人
4点: 5人
5点: 2人
合計30人なので、中央値は15番目と16番目の平均値となる。1+5=6, 6+11=17なので、15,16番目は2点である。
したがって中央値は2点。
(3) テストAの得点とテストBの得点の相関係数は、正の相関があるとは言えないので、0.7はありえない。
0,1,2,3,4,5と0,1,2,3,4,5のグラフを作成すると、ほぼ相関がないことがわかるので0に近い値となる。
-0.7はありえないので、-0.3か0.3になる。分布図を書けばわかるが、ほぼ無相関なので0.3が近い。