サイコロを繰り返し投げ、出た目に応じて得点を定める問題です。 (1)ではルールAに従って得点を計算します。ルールAは、k回目に初めて1が出たら7点、それ以外は出た目の数を得点とするというものです。 (2)ではルールAを変更したルールBに従って得点を計算します。ルールBは、k回目に2度目の1が出たら7点、それ以外は出た目の数を得点とするというものです。

確率論・統計学確率期待値サイコロ
2025/5/29

1. 問題の内容

サイコロを繰り返し投げ、出た目に応じて得点を定める問題です。
(1)ではルールAに従って得点を計算します。ルールAは、k回目に初めて1が出たら7点、それ以外は出た目の数を得点とするというものです。
(2)ではルールAを変更したルールBに従って得点を計算します。ルールBは、k回目に2度目の1が出たら7点、それ以外は出た目の数を得点とするというものです。

2. 解き方の手順

(1)ルールAについて
* 1回目の得点が7点となるのは、1回目に1の目が出た場合です。サイコロの目は1から6までなので、1の目が出る確率は 16\frac{1}{6} です。よって、ア = 1, イ = 6 となります。
* 1回目の得点が4点以上となるのは、4, 5, 6のいずれかの目が出た場合です。その確率は 36=12\frac{3}{6} = \frac{1}{2} です。よって、ウ = 1, エ = 2 となります。
* 1回目の得点の期待値は、1×16+2×16+3×16+4×16+5×16+6×16=216=72=3.51 \times \frac{1}{6} + 2 \times \frac{1}{6} + 3 \times \frac{1}{6} + 4 \times \frac{1}{6} + 5 \times \frac{1}{6} + 6 \times \frac{1}{6} = \frac{21}{6} = \frac{7}{2} = 3.5 です。よって、オ = 7, カ = 2 となります。
* 2回目の得点が7点となるのは、1回目に1以外の目が出て、2回目に1の目が出た場合です。1回目に1以外の目が出る確率は 56\frac{5}{6} で、2回目に1の目が出る確率は 16\frac{1}{6} なので、確率は 56×16=536\frac{5}{6} \times \frac{1}{6} = \frac{5}{36} です。よって、キ = 5, クケ = 36 となります。
* 2回目の得点が1点となるのは、1回目に1が出て、2回目も1が出た場合と、1回目に1以外の目が出て、2回目に1が出た場合です。すでに2回目に7点である確率を計算しているので、2回目の得点が1点になる確率は、16×16+56×16=136+536=636=16\frac{1}{6} \times \frac{1}{6} + \frac{5}{6} \times \frac{1}{6} = \frac{1}{36} + \frac{5}{36} = \frac{6}{36} = \frac{1}{6} です。よって、コ = 1, サシ = 6 となります。
(2)ルールBについて
* 6回目の得点が7点となるのは、6回目に2度目の1の目が出た場合です。5回目までに1が1回だけ出て、6回目に1が出る確率を計算します。5回目までに1が1回だけ出る確率は、5C1(16)1(56)4=5×16×6251296=31257776_{5}C_{1} (\frac{1}{6})^1 (\frac{5}{6})^4 = 5 \times \frac{1}{6} \times \frac{625}{1296} = \frac{3125}{7776}。これに6回目に1が出る確率 16\frac{1}{6} を掛けると、31257776×16=312546656\frac{3125}{7776} \times \frac{1}{6} = \frac{3125}{46656} となります。 問題文には 56\frac{5}{6} が既にあるため、5465\frac{5^4}{6^5} となるべきである。よって、ソ=5、タチ=4、ツテト=6、ナ=5、ニ=5となります。
* 6回目の得点の期待値は、kk回目に1が2回出る以外の時は、kk回目に出た目の数を得点とあるので、1から6の目の期待値は3.5となります。72\frac{7}{2} は、このことを指しています。6回目の得点の期待値は、1×16+2×16+3×16+4×16+5×16+6×16=216=721 \times \frac{1}{6} + 2 \times \frac{1}{6} + 3 \times \frac{1}{6} + 4 \times \frac{1}{6} + 5 \times \frac{1}{6} + 6 \times \frac{1}{6} = \frac{21}{6} = \frac{7}{2} に、2度目の1が出て7点になることを考慮して、計算します。

3. 最終的な答え

(1) ルールAについて
ア = 1
イ = 6
ウ = 1
エ = 2
オ = 7
カ = 2
キ = 5
クケ = 36
コ = 1
サシ = 6
(2) ルールBについて
ソ = 5
タチ = 4
ツテト = 6
ナ = 5
ニ = 5
ヌ = 6

「確率論・統計学」の関連問題

男子3人、女子4人が一列に並ぶとき、次の条件を満たす並び方は何通りあるか。 (1) 両端がいずれも女子である。 (2) 男子3人が連なって並ぶ。 (3) 女子4人が連なって並ばない。

順列組み合わせ場合の数数え上げ
2025/5/30

5つの枠にA, B, Cの3種類のスタンプを左から順に押すとき、以下の問いに答える問題です。 (1) スタンプの押し方は何通りあるか。 (2) Aのスタンプを少なくとも1回使うような押し方は何通りある...

場合の数組み合わせ確率
2025/5/30

大人3人、子供5人の中から4人を選ぶとき、以下の条件を満たす選び方は何通りあるか。 (1) 大人2人と子供2人を選ぶ。 (2) 大人が少なくとも1人含まれるように選ぶ。

組み合わせ場合の数二項係数
2025/5/30

白玉5個、赤玉3個が入っている袋から、玉を1個ずつ4回取り出すとき、同じ色の玉が3回以上続いて出る確率を求めます。ただし、取り出した玉は元に戻しません。

確率事象組み合わせ玉取り出し
2025/5/30

A, Bの2人がじゃんけんをする。どちらかが先に3回勝った時点でゲームを終了する。引き分けはないものとする。このとき、勝負の分かれ方は何通りあるか。

確率場合の数組み合わせ
2025/5/30

大小中3つのサイコロを投げたとき、出た目の積が偶数になる場合の数を求める問題です。

確率場合の数サイコロ偶数
2025/5/30

1つのサイコロを2回投げたとき、出た目の数の和が3の倍数になる場合の数を求める問題です。

確率サイコロ場合の数組み合わせ
2025/5/30

与えられたデータ $1, 1, 2, 3, 3, 4, 4, 6$ について、以下の問いに答える問題です。 (1) 平均値を求める。 (2) 表を埋める(偏差、偏差の二乗)。 (3) 分散を求める。 ...

平均分散標準偏差データの分析
2025/5/30

与えられたデータ $1, 1, 2, 3, 3, 4, 4, 6$ について、以下の問題を解きます。 (1) 平均値を求める。 (2) 偏差の表を埋める。 (3) 分散を求める。 (4) 標準偏差を求...

平均分散標準偏差データ分析
2025/5/30

与えられたデータ $1, 1, 2, 3, 3, 4, 4, 6$ について、以下の問いに答えます。 (1) 平均値を求める。 (2) 表を埋める(偏差を計算する)。 (3) 分散を求める。 (4) ...

平均値分散標準偏差データ解析
2025/5/30