2次方程式 $x^2 - 2mx - m + 6 = 0$ が異なる2つの正の解をもつような定数 $m$ の値の範囲を求めます。

代数学二次方程式解の範囲解と係数の関係判別式
2025/5/29
はい、承知いたしました。与えられた問題について、2通りの解法で解き、空欄を埋めていきます。

1. 問題の内容

2次方程式 x22mxm+6=0x^2 - 2mx - m + 6 = 0 が異なる2つの正の解をもつような定数 mm の値の範囲を求めます。

2. 解き方の手順

解答その1: 判別式、軸、y軸交点に着目した解法
まず、判別式 DD を計算します。
D=(2m)24(1)(m+6)=4m2+4m24=4(m2+m6)=4(m+3)(m2)D = (-2m)^2 - 4(1)(-m+6) = 4m^2 + 4m - 24 = 4(m^2 + m - 6) = 4(m+3)(m-2)
異なる2つの実数解を持つためには、D>0D > 0 が必要です。
4(m+3)(m2)>04(m+3)(m-2) > 0
(m+3)(m2)>0(m+3)(m-2) > 0
したがって、m<3m < -3 または m>2m > 2 ...(①)
xx の座標は、x=2m2(1)=mx = -\frac{-2m}{2(1)} = m です。
2つの解が正であるためには、軸が正である必要があります。
m>0m > 0 ...(②)
yy軸との交点は、f(0)=m+6f(0) = -m + 6 です。
2つの解が正であるためには、f(0)>0f(0) > 0 である必要があります。
m+6>0-m + 6 > 0
m<6m < 6 ...(③)
①、②、③の共通範囲を求めると、2<m<62 < m < 6 となります。
解答その2: 解と係数の関係を用いた解法
2つの解を α,β\alpha, \beta とします。α>0,β>0\alpha > 0, \beta > 0 であることが条件です。
異なる2つの正の解を持つためには、D>0D > 0 が必要です。(①と同じ)
α+β=2m>0\alpha + \beta = 2m > 0 より m>0m > 0 ...(⑤)
αβ=m+6>0\alpha \beta = -m + 6 > 0 より m<6m < 6 ...(⑥)
④、⑤、⑥の共通範囲を求めると、2<m<62 < m < 6 となります。
(1) 異なる2つの負の解を持つための条件
D>0D > 0, α+β<0\alpha + \beta < 0, αβ>0\alpha \beta > 0
(2) 正と負の解(異符号)を持つための条件
D>0D > 0 (または D0D \geq 0), αβ<0\alpha \beta < 0

3. 最終的な答え

判別式 > 0 : m<3m < -3 または m>2m > 2
軸 > 0 : m>0m > 0
y軸交点 > 0 : m<6m < 6
①②③の共通範囲 : 2<m<62 < m < 6
α + β : 2m2m
αβ : m+6-m + 6
mについて : m>0m > 0
mについて : m<6m < 6
④、⑤の共通範囲から求めたいm : 2<m<62 < m < 6
(1) 異なる2つの負の解:D > 0, α+β < 0, αβ > 0
(2) 正と負の解(異符号):D > 0, αβ < 0
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