2つの続いた整数の積が偶数になることを証明する。ただし、2つの続いた整数のうち、小さい方を偶数とする。整数 $n$ を使って2つの整数を表し、その積を計算して、偶数になることを示す。

数論整数の性質証明偶数奇数
2025/5/29

1. 問題の内容

2つの続いた整数の積が偶数になることを証明する。ただし、2つの続いた整数のうち、小さい方を偶数とする。整数 nn を使って2つの整数を表し、その積を計算して、偶数になることを示す。

2. 解き方の手順

(1) 小さい方を偶数とすると、整数 nn を使って2つの整数は、2n2n2n+12n+1 と表される。
(2) このとき、2つの整数の積は、2n(2n+1)2n(2n+1) である。
(3) 2n(2n+1)=4n2+2n2n(2n+1) = 4n^2 + 2n
(4) 4n2+2n=2(2n2+n)4n^2 + 2n = 2(2n^2 + n)
(5) 2n2+n2n^2 + n は整数だから、2(2n2+n)2(2n^2 + n) は偶数である。
(6) したがって、2つの続いた整数の積は偶数である。

3. 最終的な答え

整数 nn を使って2つの整数は、2n2n2n+12n+1 と表される。
このとき、2つの整数の積は、2n(2n+1)2n(2n+1)
=4n2+2n= 4n^2 + 2n
=2(2n2+n)= 2(2n^2 + n)
2n2+n2n^2 + n は整数だから、2(2n2+n)2(2n^2 + n) は偶数である。
したがって、2つの続いた整数の積は偶数である。

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