反比例のグラフ $y=\frac{a}{x}$ ($a>0$) と直線 $y=\frac{3}{2}x+9$ が2点A, Bで交わっています。点Aのx座標は2, 点Bのx座標は-8です。また、直線 $y=\frac{3}{2}x+9$ とx軸, y軸との交点をそれぞれC, Dとします。 (1) $a$ の値を求めなさい。 (2) 点Pのx座標が6のとき、三角形ABPの面積を求めなさい。 (3) 三角形ADPの周の長さが最も短くなるときの点Pのx座標を求めなさい。

代数学反比例グラフ面積座標線対称
2025/5/29

1. 問題の内容

反比例のグラフ y=axy=\frac{a}{x} (a>0a>0) と直線 y=32x+9y=\frac{3}{2}x+9 が2点A, Bで交わっています。点Aのx座標は2, 点Bのx座標は-8です。また、直線 y=32x+9y=\frac{3}{2}x+9 とx軸, y軸との交点をそれぞれC, Dとします。
(1) aa の値を求めなさい。
(2) 点Pのx座標が6のとき、三角形ABPの面積を求めなさい。
(3) 三角形ADPの周の長さが最も短くなるときの点Pのx座標を求めなさい。

2. 解き方の手順

(1) 点Aは反比例のグラフ y=axy=\frac{a}{x} 上にあるので、Aの座標を (2,yA)(2, y_A) とおくと、yA=a2y_A=\frac{a}{2} と表せます。
また、点Aは直線 y=32x+9y=\frac{3}{2}x+9 上にもあるので、yA=32×2+9=3+9=12y_A=\frac{3}{2}\times 2+9 = 3+9 = 12 です。
したがって、a2=12\frac{a}{2}=12 より、a=24a=24 となります。
(2) a=24a=24 がわかったので、反比例のグラフは y=24xy=\frac{24}{x} となります。
点Bのx座標は-8なので、点Bのy座標は yB=248=3y_B=\frac{24}{-8}=-3 となります。したがって、Bの座標は (8,3)(-8, -3) です。
直線 y=32x+9y=\frac{3}{2}x+9 とx軸との交点Cは、0=32x+90=\frac{3}{2}x+9 を解いて 32x=9\frac{3}{2}x=-9 より x=6x=-6 となります。したがって、Cの座標は (6,0)(-6, 0) です。
点Pのx座標は6なので、Pの座標は (6,0)(6, 0) です。
点Aのy座標は12なので、Aの座標は (2,12)(2, 12) です。
三角形ABPの面積は、Pから直線ABへの距離を高さとすると計算が複雑になるので、座標を利用して計算します。
A(2, 12), B(-8, -3), P(6, 0)の座標から、三角形ABPの面積を計算します。
三角形の面積の公式を使うと、
S=12(xAxP)(yByA)(xAxB)(yPyA)S = \frac{1}{2} |(x_A - x_P)(y_B - y_A) - (x_A - x_B)(y_P - y_A)|
S=12(26)(312)(2(8))(012)S = \frac{1}{2} |(2-6)(-3-12) - (2-(-8))(0-12)|
S=12(4)(15)(10)(12)S = \frac{1}{2} |(-4)(-15) - (10)(-12)|
S=1260+120S = \frac{1}{2} |60 + 120|
S=12180S = \frac{1}{2} |180|
S=12×180=90S = \frac{1}{2} \times 180 = 90
したがって、三角形ABPの面積は90です。
(3) Dの座標は、直線 y=32x+9y=\frac{3}{2}x+9 のy切片なので、Dの座標は (0,9)(0, 9) です。
A(2, 12), D(0, 9), P(x, 0)
AP=(x2)2+(012)2=(x2)2+144AP = \sqrt{(x-2)^2 + (0-12)^2} = \sqrt{(x-2)^2 + 144}
DP=(x0)2+(09)2=x2+81DP = \sqrt{(x-0)^2 + (0-9)^2} = \sqrt{x^2 + 81}
AD=(20)2+(129)2=4+9=13AD = \sqrt{(2-0)^2 + (12-9)^2} = \sqrt{4+9} = \sqrt{13}
L=AP+DP+AD=(x2)2+144+x2+81+13L = AP + DP + AD = \sqrt{(x-2)^2 + 144} + \sqrt{x^2 + 81} + \sqrt{13}
dLdx=x2(x2)2+144+xx2+81=0\frac{dL}{dx} = \frac{x-2}{\sqrt{(x-2)^2+144}} + \frac{x}{\sqrt{x^2+81}} = 0
AP+DPが最小となるときは、PがADに関してAと線対称な点A'とDを結ぶ直線上にあるときなので
AP+DP=A'P+DP=A'Dが最小になる。
A'の座標を(p,q)とすると、線分AA'の中点がx軸上にあるので、
12+q2=0\frac{12+q}{2} = 0 より、q=12q=-12
また、直線AA'はx軸に垂直なので傾きを持たない。
このことから、ADに関してAと線対称な点のA'の座標は(2,-12)となる。
2点A'(2,-12),D(0,9)を通る直線は
y9x0=12920\frac{y-9}{x-0} = \frac{-12-9}{2-0}
y9x=212\frac{y-9}{x} = \frac{-21}{2}
y9=212xy-9 = -\frac{21}{2}x
点Pはx軸上にあるからy=0より
9=212x-9 = -\frac{21}{2}x
x=1821=67x = \frac{18}{21} = \frac{6}{7}

3. 最終的な答え

(1) a=24a=24
(2) 90
(3) 67\frac{6}{7}

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