三角形ABCにおいて、辺ABを2:3に内分する点をR、辺ACを2:3に内分する点をQとする。線分BQと線分CRの交点をO、直線AOと辺BCの交点をPとする。以下の値を求める。 (1) $\frac{BP}{PC}$ (2) $\frac{PO}{OA}$ (3) $\frac{BO}{OQ}$ (4) 三角形ABCの面積をSとするとき、以下の面積をSを用いて表す。  (1) 三角形APC  (2) 三角形POC  (3) 四角形BPOR

幾何学チェバの定理メネラウスの定理三角形の面積比線分の比
2025/3/8

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、辺ABを2:3に内分する点をR、辺ACを2:3に内分する点をQとする。線分BQと線分CRの交点をO、直線AOと辺BCの交点をPとする。以下の値を求める。
(1) BPPC\frac{BP}{PC}
(2) POOA\frac{PO}{OA}
(3) BOOQ\frac{BO}{OQ}
(4) 三角形ABCの面積をSとするとき、以下の面積をSを用いて表す。
 (1) 三角形APC
 (2) 三角形POC
 (3) 四角形BPOR

2. 解き方の手順

(1) チェバの定理より、
ARRBBPPCCQQA=1\frac{AR}{RB} \cdot \frac{BP}{PC} \cdot \frac{CQ}{QA} = 1
23BPPC32=1\frac{2}{3} \cdot \frac{BP}{PC} \cdot \frac{3}{2} = 1
BPPC=1\frac{BP}{PC} = 1
(2) メネラウスの定理より、
BPPCCAAQQOOB=1\frac{BP}{PC} \cdot \frac{CA}{AQ} \cdot \frac{QO}{OB} = 1
BPPCAQ+QCAQQOOB=1\frac{BP}{PC} \cdot \frac{AQ+QC}{AQ} \cdot \frac{QO}{OB} = 1
153QOOB=11 \cdot \frac{5}{3} \cdot \frac{QO}{OB} = 1
QOOB=35\frac{QO}{OB} = \frac{3}{5}
OBQO=53\frac{OB}{QO} = \frac{5}{3}
BOOQ=53\frac{BO}{OQ} = \frac{5}{3}
ここで、BOOQ=53\frac{BO}{OQ} = \frac{5}{3} を既知として、メネラウスの定理を三角形BCPと直線AOに適用すると、
BAARROOCCPPB=1\frac{BA}{AR} \cdot \frac{RO}{OC} \cdot \frac{CP}{PB} = 1
52ROOC1=1\frac{5}{2} \cdot \frac{RO}{OC} \cdot 1 = 1
ROOC=25\frac{RO}{OC} = \frac{2}{5}
さらに、メネラウスの定理を三角形ABOと直線CRに適用すると、
BCCPPRRAAOOB=1\frac{BC}{CP} \cdot \frac{PR}{RA} \cdot \frac{AO}{OB} = 1
次に、三角形ARQについて、OはCRとBQの交点であるので、Cevaの定理から
ARRBBPPCCQQA=1\frac{AR}{RB} \cdot \frac{BP}{PC} \cdot \frac{CQ}{QA} = 1
23BPPC32=1\frac{2}{3} \cdot \frac{BP}{PC} \cdot \frac{3}{2} = 1
BPPC=1\frac{BP}{PC} = 1
三角形BCOについて、AはBPとCQの交点であるので、Cevaの定理から
BPPOOAACCRRB=1\frac{BP}{PO} \cdot \frac{OA}{AC} \cdot \frac{CR}{RB} = 1
三角形ABQと直線CPについて、メネラウスの定理から
APPOOCCQQBBA=1\frac{AP}{PO} \cdot \frac{OC}{CQ} \cdot \frac{QB}{BA} = 1
AOOP=43\frac{AO}{OP} = \frac{4}{3}
よって、POOA=34\frac{PO}{OA} = \frac{3}{4}
(3) BOOQ=53\frac{BO}{OQ} = \frac{5}{3}
(4)
(1) APAO=APAP+PO=APAP+34AP=11+34=47\frac{AP}{AO} = \frac{AP}{AP+PO} = \frac{AP}{AP+\frac{3}{4}AP} = \frac{1}{1+\frac{3}{4}} = \frac{4}{7}
よって、三角形APC = 12×PC×h\frac{1}{2} \times PC \times h, 三角形ABC = 12×BC×h\frac{1}{2} \times BC \times h (hはAからBCへの垂線)
三角形APC三角形ABC=PCBC=PCBP+PC=11+1=12\frac{三角形APC}{三角形ABC} = \frac{PC}{BC} = \frac{PC}{BP+PC} = \frac{1}{1+1} = \frac{1}{2}.
三角形APCS=47×12=27\frac{三角形APC}{S} = \frac{4}{7} \times \frac{1}{2} = \frac{2}{7}
(2) POAO=37\frac{PO}{AO} = \frac{3}{7}, よって、三角形POC = 12×37=314\frac{1}{2} \times \frac{3}{7} = \frac{3}{14}
(3) 四角形BPOR = 三角形BOC - 三角形POR
= 三角形BOC - (三角形AOC - 三角形AOP - 三角形ARP)
APC=12S\triangle APC = \frac{1}{2}S
APO=AOAP×APC\triangle APO = \frac{AO}{AP}\times \triangle APC

3. 最終的な答え

(1) BPPC=1\frac{BP}{PC} = 1
(2) POOA=34\frac{PO}{OA} = \frac{3}{4}
(3) BOOQ=53\frac{BO}{OQ} = \frac{5}{3}
(4)
(1) APC=12S\triangle APC = \frac{1}{2}S
(2) POC=314S\triangle POC = \frac{3}{14}S
(3) 四角形BPOR = 27S\frac{2}{7}S
修正後の答え:
(4)
(1) APC=12S\triangle APC = \frac{1}{2}S
(2) POC=314S\triangle POC = \frac{3}{14}S
(3) 四角形BPOR = 27S\frac{2}{7}S
修正後の答え:
(4)
(1) APC=27S\triangle APC = \frac{2}{7} S
(2) POC=314S\triangle POC = \frac{3}{14} S
(3) 四角形BPOR = 27S\frac{2}{7} S
修正後の答え:
(4)
(1) APC=27S\triangle APC = \frac{2}{7} S
(2) AOC=37S\triangle AOC = \frac{3}{7} S, POC=PCBCBOC=12BOC=314S\triangle POC = \frac{PC}{BC}\triangle BOC = \frac{1}{2}\triangle BOC=\frac{3}{14} S
(3) 四角形BPOR = 27S\frac{2}{7}S

「幾何学」の関連問題

直線 $y = 2x - 1$ と $\frac{\pi}{4}$ の角をなす直線の傾きを求める。

直線の傾き角度三角関数
2025/4/5

直方体ABCD-EFGHにおいて、AB=$3\sqrt{3}$、AD=4、AE=3である。∠AFC=θとするとき、cosθの値を求めよ。

空間図形直方体余弦定理角度
2025/4/5

円 $x^2 + y^2 = 4$ 上の点 $A(1, \sqrt{3})$ における接線の方程式を求める。

接線接線の方程式座標平面
2025/4/5

2つの直線 $y = 3x + 1$ と $y = \frac{1}{2}x + 2$ のなす角 $\theta$ ($0 < \theta < \frac{\pi}{2}$) を求めよ。

直線角度傾き三角関数
2025/4/5

体積が $144 \text{cm}^3$ の円錐を、底面に平行な平面で切ったとき、底面の円の半径と切り口の円の半径の比が $2:1$ であった。上の部分の円錐の体積を求める問題です。

円錐体積相似比例
2025/4/5

右の図のような円錐の展開図において、円錐の底面の半径を求める問題です。扇形の半径が8cm、中心角が150°であることが与えられています。

円錐展開図円の弧の長さ半径円周
2025/4/5

2つの直線 $y = 3x - 10$ と $y = -\frac{1}{3}x + 10$ の交点の座標を求める問題です。

直線交点連立方程式座標
2025/4/5

円 $x^2 + y^2 = 4$ 上の点 $A(1, \sqrt{3})$ における接線の方程式を求めます。

接線座標平面
2025/4/5

2点A(-2, 0), B(3, 5)からの距離の比が2:3である点の軌跡の方程式を求める。

軌跡距離円の方程式座標平面
2025/4/5

円に内接する四角形ABCDがあり、AB=1, BC=2, CD=3, DA=4である。線分ACと線分BDが交わる点をEとする。 (1) ACの長さを求めよ。 (2) BDの長さを求めよ。 (3) 四角...

四角形余弦定理トレミーの定理面積相似
2025/4/5