$a$を定数とする。方程式 $x^2 - 2ax - a^2 + 2a = 0$ が実数解を持つとき、全ての解が $0 \le x \le 2$ となるような $a$ の値の範囲を求める問題です。

代数学二次方程式判別式解の範囲不等式
2025/5/30

1. 問題の内容

aaを定数とする。方程式 x22axa2+2a=0x^2 - 2ax - a^2 + 2a = 0 が実数解を持つとき、全ての解が 0x20 \le x \le 2 となるような aa の値の範囲を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、与えられた二次方程式の実数解を持つ条件を考えます。判別式を DD とすると、
D=(2a)24(1)(a2+2a)=4a2+4a28a=8a28a=8a(a1)D = (-2a)^2 - 4(1)(-a^2 + 2a) = 4a^2 + 4a^2 - 8a = 8a^2 - 8a = 8a(a-1)
実数解を持つためには D0D \ge 0 が必要なので、
8a(a1)08a(a-1) \ge 0
a(a1)0a(a-1) \ge 0
よって、a0a \le 0 または a1a \ge 1 が必要です。
次に、f(x)=x22axa2+2af(x) = x^2 - 2ax - a^2 + 2a とおきます。与えられた条件を満たすには、以下の3つの条件が必要です。
(1) f(0)0f(0) \ge 0
(2) f(2)0f(2) \ge 0
(3) 軸 aa0a20 \le a \le 2
(1) f(0)=a2+2a0f(0) = -a^2 + 2a \ge 0
a22a0a^2 - 2a \le 0
a(a2)0a(a-2) \le 0
0a20 \le a \le 2
(2) f(2)=222a(2)a2+2a=44aa2+2a=a22a+40f(2) = 2^2 - 2a(2) - a^2 + 2a = 4 - 4a - a^2 + 2a = -a^2 - 2a + 4 \ge 0
a2+2a40a^2 + 2a - 4 \le 0
a=2±44(4)2=2±202=1±5a = \frac{-2 \pm \sqrt{4 - 4(-4)}}{2} = \frac{-2 \pm \sqrt{20}}{2} = -1 \pm \sqrt{5}
よって、15a1+5-1 - \sqrt{5} \le a \le -1 + \sqrt{5}
(3) f(x)=(xa)22a2+2af(x) = (x-a)^2 - 2a^2 + 2a より、軸は x=ax = a です。したがって、0a20 \le a \le 2 が必要です。
これらの条件を全て満たす aa の範囲を求めます。
a0a \le 0 または a1a \ge 10a20 \le a \le 215a1+5-1 - \sqrt{5} \le a \le -1 + \sqrt{5}0a20 \le a \le 2 を満たす aa の範囲は、
1a1+51 \le a \le -1 + \sqrt{5}
1+51+2.236=1.236-1 + \sqrt{5} \approx -1 + 2.236 = 1.236 なので、1a1+51 \le a \le -1 + \sqrt{5}

3. 最終的な答え

1a1+51 \le a \le -1 + \sqrt{5}

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