曲線 $C: y^2 = x^3 - 36x$ について、以下の問いに答えます。 (1) C上の点 $(-2, 8)$ における接線 $l$ の方程式を求め、さらに $l$ と $C$ の交点の座標を求めます。 (2) Cの概形を描きます。

解析学曲線接線微分概形陰関数
2025/5/30

1. 問題の内容

曲線 C:y2=x336xC: y^2 = x^3 - 36x について、以下の問いに答えます。
(1) C上の点 (2,8)(-2, 8) における接線 ll の方程式を求め、さらに llCC の交点の座標を求めます。
(2) Cの概形を描きます。

2. 解き方の手順

(1) 接線の方程式を求めるには、まず曲線の微分を計算します。次に、点 (2,8)(-2, 8) における接線の傾きを求めます。最後に、点と傾きを使って接線の方程式を求めます。接線と曲線の交点を求めるには、接線の方程式と曲線の方程式を連立させて解きます。
y2=x336xy^2 = x^3 - 36xxx で微分すると、
2ydydx=3x2362y \frac{dy}{dx} = 3x^2 - 36
したがって、
dydx=3x2362y\frac{dy}{dx} = \frac{3x^2 - 36}{2y}
(2,8)(-2, 8) における接線の傾き mm は、
m=3(2)2362(8)=123616=2416=32m = \frac{3(-2)^2 - 36}{2(8)} = \frac{12 - 36}{16} = \frac{-24}{16} = -\frac{3}{2}
接線 ll の方程式は、点 (2,8)(-2, 8) を通り傾きが 32-\frac{3}{2} なので、
y8=32(x+2)y - 8 = -\frac{3}{2}(x + 2)
y=32x3+8y = -\frac{3}{2}x - 3 + 8
y=32x+5y = -\frac{3}{2}x + 5
接線 ll と曲線 CC の交点を求めるには、次の方程式を解きます。
(32x+5)2=x336x(-\frac{3}{2}x + 5)^2 = x^3 - 36x
94x215x+25=x336x\frac{9}{4}x^2 - 15x + 25 = x^3 - 36x
x394x221x25=0x^3 - \frac{9}{4}x^2 - 21x - 25 = 0
4x39x284x100=04x^3 - 9x^2 - 84x - 100 = 0
x=2x = -2 が解であることはわかっているので、4x39x284x1004x^3 - 9x^2 - 84x - 100(x+2)(x+2) を因数に持つはずです。実際に割り算を実行すると、
4x39x284x100=(x+2)(4x217x50)=04x^3 - 9x^2 - 84x - 100 = (x+2)(4x^2 - 17x - 50) = 0
4x217x50=04x^2 - 17x - 50 = 0 の解を求めます。
x=17±1724(4)(50)2(4)=17±289+8008=17±10898=17±338x = \frac{17 \pm \sqrt{17^2 - 4(4)(-50)}}{2(4)} = \frac{17 \pm \sqrt{289 + 800}}{8} = \frac{17 \pm \sqrt{1089}}{8} = \frac{17 \pm 33}{8}
x=17+338=508=254x = \frac{17+33}{8} = \frac{50}{8} = \frac{25}{4}, x=17338=168=2x = \frac{17-33}{8} = \frac{-16}{8} = -2
x=254x = \frac{25}{4} のとき、y=32(254)+5=758+408=358y = -\frac{3}{2}(\frac{25}{4}) + 5 = -\frac{75}{8} + \frac{40}{8} = -\frac{35}{8}
したがって、交点の座標は (254,358)(\frac{25}{4}, -\frac{35}{8}).
(2) y2=x336x=x(x236)=x(x6)(x+6)y^2 = x^3 - 36x = x(x^2 - 36) = x(x-6)(x+6).
y=0y=0 とすると、x=0,6,6x=0, 6, -6 なので、xx軸との交点は (6,0)(-6,0), (0,0)(0,0), (6,0)(6,0).
x<6x<-6のとき、x(x6)(x+6)<0x(x-6)(x+6)<0
6<x<0-6<x<0のとき、x(x6)(x+6)>0x(x-6)(x+6)>0
0<x<60<x<6のとき、x(x6)(x+6)<0x(x-6)(x+6)<0
x>6x>6のとき、x(x6)(x+6)>0x(x-6)(x+6)>0

3. 最終的な答え

(1) 接線 ll の方程式は y=32x+5y = -\frac{3}{2}x + 5。交点の座標は (2,8)(-2, 8)(254,358)(\frac{25}{4}, -\frac{35}{8})
(2) Cの概形:x軸との交点は (6,0)(-6,0), (0,0)(0,0), (6,0)(6,0). 6<x<0-6<x<0 および x>6x>6 でグラフが存在。

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