完全競争市場における企業の平均費用 $AC$ が $AC = x^2 - 6x + 24$ で表されるとき、市場価格が39である場合の最適生産量 $x$ を求める問題です。ここで、$x$ は生産量で、$x > 0$ です。

応用数学経済学最適化二次方程式市場価格平均費用
2025/5/30

1. 問題の内容

完全競争市場における企業の平均費用 ACACAC=x26x+24AC = x^2 - 6x + 24 で表されるとき、市場価格が39である場合の最適生産量 xx を求める問題です。ここで、xx は生産量で、x>0x > 0 です。

2. 解き方の手順

完全競争市場では、企業は価格=限界費用(MC)となるように生産量を決定します。しかし、この問題では限界費用が与えられていません。しかし、長期均衡では、企業は平均費用(AC)が最小となるように生産量を決定します。したがって、ACを最小化します。
まず、AC=x26x+24AC = x^2 - 6x + 24 を最小化するために、微分して0とおきます。
dACdx=2x6\frac{dAC}{dx} = 2x - 6
dACdx=0\frac{dAC}{dx} = 0 となる xx を求めます。
2x6=02x - 6 = 0
2x=62x = 6
x=3x = 3
次に、与えられた市場価格が39であることを考慮します。完全競争市場において、企業は価格=限界費用(MC)となるように生産量を決定します。しかし、長期均衡においては、価格は平均費用(AC)の最小値と等しくなります。
求めた x=3x = 3 を平均費用の式に代入し、最小の平均費用を求めます。
AC=(3)26(3)+24=918+24=15AC = (3)^2 - 6(3) + 24 = 9 - 18 + 24 = 15
市場価格が39であるということは、長期均衡ではないことを意味します。
ここでは、市場価格が39であるとき、平均費用 ACAC は39に等しいと仮定して、最適な生産量 xx を計算します。
AC=x26x+24=39AC = x^2 - 6x + 24 = 39
x26x+2439=0x^2 - 6x + 24 - 39 = 0
x26x15=0x^2 - 6x - 15 = 0
解の公式を使って xx を求めます。
x=b±b24ac2ax = \frac{-b \pm \sqrt{b^2 - 4ac}}{2a}
x=6±(6)24(1)(15)2(1)x = \frac{6 \pm \sqrt{(-6)^2 - 4(1)(-15)}}{2(1)}
x=6±36+602x = \frac{6 \pm \sqrt{36 + 60}}{2}
x=6±962x = \frac{6 \pm \sqrt{96}}{2}
x=6±462x = \frac{6 \pm 4\sqrt{6}}{2}
x=3±26x = 3 \pm 2\sqrt{6}
x>0x > 0 より、x=3+26x = 3 + 2\sqrt{6} になります。
2622.449=4.8982\sqrt{6} \approx 2 * 2.449 = 4.898
x3+4.8987.898x \approx 3 + 4.898 \approx 7.898
しかし、問題文には「最適な生産量は整数である」という記述がないため、整数に丸めることはできません。
平均費用と市場価格が一致するのは、企業が利潤ゼロで操業している状態を意味するので、AC = 39となる生産量を求めます。
x26x+24=39x^2 - 6x + 24 = 39
x26x15=0x^2 - 6x - 15 = 0
上記の解の公式を使って
x=3±26x = 3 \pm 2\sqrt{6}
x>0x > 0 なので x=3+267.90x = 3 + 2\sqrt{6} \approx 7.90
問題文の指示に従い、半角数字で入力します。

3. 最終的な答え

3+263+2\sqrt{6}

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