記録タイマーで等加速度直線運動を測定した結果から、以下の3つの問いに答える。 (1) OA間の平均の速さを求める。 (2) 打点Oの時刻を0とし、横軸に時間$t$[s]、縦軸に速さ$v$[m/s]をとった$v$-$t$グラフを描く。 (3) 物体の加速度の大きさを求める。

応用数学等加速度直線運動平均速度v-tグラフ加速度
2025/6/20

1. 問題の内容

記録タイマーで等加速度直線運動を測定した結果から、以下の3つの問いに答える。
(1) OA間の平均の速さを求める。
(2) 打点Oの時刻を0とし、横軸に時間tt[s]、縦軸に速さvv[m/s]をとったvv-ttグラフを描く。
(3) 物体の加速度の大きさを求める。

2. 解き方の手順

(1) OA間の平均の速さを求める。
まず、OA間の距離を求める。これは各区間の長さの合計である。
OA=3.4+5.1+6.8+8.5+10.2=34.0 cm=0.34 mOA = 3.4 + 5.1 + 6.8 + 8.5 + 10.2 = 34.0 \text{ cm} = 0.34 \text{ m}
OA間の時間は、打点間隔が1/101/10秒なので、5×110=0.55 \times \frac{1}{10} = 0.5秒である。
平均の速さ vavgv_{avg}は、
vavg=移動距離時間=0.340.5=0.68 m/sv_{avg} = \frac{\text{移動距離}}{\text{時間}} = \frac{0.34}{0.5} = 0.68 \text{ m/s}
(2) vv-ttグラフを描く。
打点Oの時刻をt=0t=0とする。等加速度直線運動なので、vv-ttグラフは直線になる。
最初の打点の間隔は3.4 cm = 0.034 mなので、最初の区間の平均速度はv1=0.0340.1=0.34 m/sv_1 = \frac{0.034}{0.1} = 0.34 \text{ m/s}。これは、t=0t=0からt=0.1t=0.1秒までの平均速度であるので、t=0.05t=0.05秒の時の速度とみなせる。
同様に、2番目の区間の平均速度はv2=0.0510.1=0.51 m/sv_2 = \frac{0.051}{0.1} = 0.51 \text{ m/s}で、t=0.15t=0.15秒の時の速度とみなせる。
3番目の区間の平均速度はv3=0.0680.1=0.68 m/sv_3 = \frac{0.068}{0.1} = 0.68 \text{ m/s}で、t=0.25t=0.25秒の時の速度とみなせる。
4番目の区間の平均速度はv4=0.0850.1=0.85 m/sv_4 = \frac{0.085}{0.1} = 0.85 \text{ m/s}で、t=0.35t=0.35秒の時の速度とみなせる。
5番目の区間の平均速度はv5=0.1020.1=1.02 m/sv_5 = \frac{0.102}{0.1} = 1.02 \text{ m/s}で、t=0.45t=0.45秒の時の速度とみなせる。
これらの点をプロットして直線で結ぶと、vv-ttグラフが得られる。グラフを描く際には、t=0t=0での速度を求める必要がある。
これは後述の(3)で加速度を求めてから、v=v0+atv = v_0 + atの式から計算できる。
(3) 加速度の大きさを求める。
加速度aaは、速度の変化を時間の変化で割ったものである。
a=ΔvΔta = \frac{\Delta v}{\Delta t}
例えば、2番目の区間の平均速度v2v_2と最初の区間の平均速度v1v_1の時間間隔は0.1秒なので、加速度は
a=0.510.340.1=0.170.1=1.7 m/s2a = \frac{0.51 - 0.34}{0.1} = \frac{0.17}{0.1} = 1.7 \text{ m/s}^2
あるいは、3番目の区間の平均速度v3v_3と2番目の区間の平均速度v2v_2の時間間隔も0.1秒なので、加速度は
a=0.680.510.1=0.170.1=1.7 m/s2a = \frac{0.68 - 0.51}{0.1} = \frac{0.17}{0.1} = 1.7 \text{ m/s}^2
同様に、v4v_4v3v_3, v5v_5v4v_4でも計算するとa=1.7 m/s2a = 1.7 \text{ m/s}^2になる。
v=v0+atv = v_0 + atより、打点O (t=0t=0) での速度は、例えば v1=v0+a×0.05v_1 = v_0 + a \times 0.05v1=0.34v_1=0.34a=1.7a=1.7を代入すると、
0.34=v0+1.7×0.050.34 = v_0 + 1.7 \times 0.05となり、v0=0.340.085=0.255v_0 = 0.34 - 0.085 = 0.255 m/sとなる。
t=0t=0v=0.255v=0.255 m/s、傾きが1.7 m/s2^2の直線がv-tグラフになる。

3. 最終的な答え

(1) OA間の平均の速さ: 0.68 m/s
(2) vv-ttグラフ: t=0t=0v=0.255v=0.255 m/sを通り、傾きが1.7 m/s2^2の直線
(3) 加速度の大きさ: 1.7 m/s2^2

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