以下の3つの2次関数の式を求める問題です。 (1) 原点と点(1,2)を通る、$y=ax^2 + bx$ の形の関数 (2) 2点(1,4)と(3,36)を通る2次関数 (3) 頂点が(2,3)である2次関数

代数学二次関数関数の決定式の変形
2025/5/30

1. 問題の内容

以下の3つの2次関数の式を求める問題です。
(1) 原点と点(1,2)を通る、y=ax2+bxy=ax^2 + bx の形の関数
(2) 2点(1,4)と(3,36)を通る2次関数
(3) 頂点が(2,3)である2次関数

2. 解き方の手順

(1) y=ax2+bxy=ax^2 + bx の形の関数が原点(0,0)と点(1,2)を通るので、それぞれの点を代入します。
原点(0,0)を通る場合:
0=a(0)2+b(0)0 = a(0)^2 + b(0)
0=00 = 0
これは常に成り立つので、原点を通ることは式に影響を与えません。
点(1,2)を通る場合:
2=a(1)2+b(1)2 = a(1)^2 + b(1)
2=a+b2 = a + b
b=2ab = 2 - a
これを元の式に代入すると、y=ax2+(2a)xy=ax^2 + (2-a)x となります。
しかし、これ以上aを決定する情報がないため、b=2ab=2-aの関係を満たせば、aaは任意の実数になるので、
a+b=2a+b=2となる関数は無数に存在します。
例えば、a=1a=1ならばy=x2+xy=x^2 + xとなり、a=2a=2ならばy=2x2y=2x^2となり、原点と(1,2)を通ります。
(2) 求める2次関数を y=ax2+bx+cy = ax^2 + bx + c とします。点(1,4)と点(3,36)を通るので、
4=a(1)2+b(1)+c4 = a(1)^2 + b(1) + c
36=a(3)2+b(3)+c36 = a(3)^2 + b(3) + c
つまり、
a+b+c=4a + b + c = 4 (1)
9a+3b+c=369a + 3b + c = 36 (2)
(2) - (1)より、
8a+2b=328a + 2b = 32
4a+b=164a + b = 16
b=164ab = 16 - 4a
(1)に代入すると、
a+(164a)+c=4a + (16 - 4a) + c = 4
3a+c=12-3a + c = -12
c=3a12c = 3a - 12
したがって、y=ax2+(164a)x+(3a12)y = ax^2 + (16 - 4a)x + (3a - 12) となります。
aaの値によって2次関数が変わってしまいますが、ここではaaを決定する追加の条件がないため、aaの値は任意の実数になります。
例えば、a=4a=4のとき、y=4x2+0x+0=4x2y=4x^2 + 0x + 0 = 4x^2となり、これは(1,4)と(3,36)を通ります。
(3) 頂点が(2,3)である2次関数は、
y=a(x2)2+3y = a(x - 2)^2 + 3
の形で表されます。ここで、aaは0でない実数です。

3. 最終的な答え

(1) y=ax2+(2a)xy=ax^2 + (2-a)x (aaは任意の実数)
(2) y=ax2+(164a)x+(3a12)y=ax^2 + (16 - 4a)x + (3a - 12) (aaは任意の実数)
(3) y=a(x2)2+3y = a(x - 2)^2 + 3 (aaは0でない実数)

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