巻数2のコイルに交わる磁束 $\phi$ が図(b)のように時間変化するとき、各時間におけるコイルに誘導される起電力を求める。

応用数学電磁気学微分電磁誘導物理
2025/5/30

1. 問題の内容

巻数2のコイルに交わる磁束 ϕ\phi が図(b)のように時間変化するとき、各時間におけるコイルに誘導される起電力を求める。

2. 解き方の手順

電磁誘導の法則より、誘導起電力 ee は以下の式で与えられます。
e=Ndϕdte = -N \frac{d\phi}{dt}
ここで、NN はコイルの巻数、dϕ/dtd\phi/dt は磁束の時間変化率です。問題文より、N=2N = 2 です。
図(b)から、磁束の時間変化は以下の3つの区間に分けられます。
* 区間1: 0t0.50 \leq t \leq 0.5 [秒]
* 区間2: 0.5<t0.80.5 < t \leq 0.8 [秒]
* 区間3: 0.8<t1.00.8 < t \leq 1.0 [秒]
各区間について、dϕ/dtd\phi/dt を求め、誘導起電力を計算します。
* 区間1 (0t0.50 \leq t \leq 0.5):
dϕdt=500.50=10\frac{d\phi}{dt} = \frac{5 - 0}{0.5 - 0} = 10 [Wb/秒]
e1=2×10=20e_1 = -2 \times 10 = -20 [V]
* 区間2 (0.5<t0.80.5 < t \leq 0.8):
dϕdt=550.80.5=0\frac{d\phi}{dt} = \frac{5 - 5}{0.8 - 0.5} = 0 [Wb/秒]
e2=2×0=0e_2 = -2 \times 0 = 0 [V]
* 区間3 (0.8<t1.00.8 < t \leq 1.0):
dϕdt=051.00.8=25\frac{d\phi}{dt} = \frac{0 - 5}{1.0 - 0.8} = -25 [Wb/秒]
e3=2×(25)=50e_3 = -2 \times (-25) = 50 [V]

3. 最終的な答え

* 0t0.50 \leq t \leq 0.5 [秒] のとき、誘導起電力は -20 V
* 0.5<t0.80.5 < t \leq 0.8 [秒] のとき、誘導起電力は 0 V
* 0.8<t1.00.8 < t \leq 1.0 [秒] のとき、誘導起電力は 50 V

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