問題文は、x軸上を等加速度直線運動する物体が原点を時刻0秒に通過した後、6.0秒間の速度と時間の関係を表すv-t図を示しています。 (1) v-t図から物体の加速度 $a$ [m/s²]を求めます。 (2) 物体が原点から最も遠ざかるときの時刻 $t_1$ [s]を求めます。 (3) (2)のときの物体の位置 $x_1$ [m]を求めます。 (4) 原点を通過してから6.0秒後の物体の位置 $x_2$ [m]を求めます。

応用数学物理運動等加速度直線運動v-tグラフ力学
2025/5/30

1. 問題の内容

問題文は、x軸上を等加速度直線運動する物体が原点を時刻0秒に通過した後、6.0秒間の速度と時間の関係を表すv-t図を示しています。
(1) v-t図から物体の加速度 aa [m/s²]を求めます。
(2) 物体が原点から最も遠ざかるときの時刻 t1t_1 [s]を求めます。
(3) (2)のときの物体の位置 x1x_1 [m]を求めます。
(4) 原点を通過してから6.0秒後の物体の位置 x2x_2 [m]を求めます。

2. 解き方の手順

(1) 加速度 aa はv-tグラフの傾きで求められます。時刻0秒での速度は8.0 m/s、時刻6.0秒での速度は-4.0 m/sなので、速度の変化は-4.0 - 8.0 = -12.0 m/sです。したがって、加速度は
a=12.06.0=2.0 m/s2a = \frac{-12.0}{6.0} = -2.0 \text{ m/s}^2
(2) 物体が原点から最も遠ざかるのは、速度が0になるときです。初速度を v0=8.0v_0 = 8.0 m/s、加速度を a=2.0a = -2.0 m/s²として、等加速度直線運動の式 v=v0+atv = v_0 + at を用います。v=0v = 0のとき、
0=8.0+(2.0)t10 = 8.0 + (-2.0)t_1
2.0t1=8.02.0t_1 = 8.0
t1=8.02.0=4.0 st_1 = \frac{8.0}{2.0} = 4.0 \text{ s}
(3) 時刻 t1=4.0t_1 = 4.0 sのときの物体の位置 x1x_1 は、等加速度直線運動の式 x=v0t+12at2x = v_0t + \frac{1}{2}at^2 を用いて求めます。
x1=(8.0)(4.0)+12(2.0)(4.0)2x_1 = (8.0)(4.0) + \frac{1}{2}(-2.0)(4.0)^2
x1=32.016.0=16.0 mx_1 = 32.0 - 16.0 = 16.0 \text{ m}
(4) 時刻6.0秒後の物体の位置 x2x_2 も、等加速度直線運動の式 x=v0t+12at2x = v_0t + \frac{1}{2}at^2 を用いて求めます。
x2=(8.0)(6.0)+12(2.0)(6.0)2x_2 = (8.0)(6.0) + \frac{1}{2}(-2.0)(6.0)^2
x2=48.036.0=12.0 mx_2 = 48.0 - 36.0 = 12.0 \text{ m}

3. 最終的な答え

(1) 加速度: a=2.0 m/s2a = -2.0 \text{ m/s}^2
(2) 時刻: t1=4.0 st_1 = 4.0 \text{ s}
(3) 位置: x1=16.0 mx_1 = 16.0 \text{ m}
(4) 位置: x2=12.0 mx_2 = 12.0 \text{ m}

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