円に内接する四角形ABCDがあり、辺ABは直線lに接している。$\angle DBA = 30^\circ$, $\angle BDA = 20^\circ$、辺BCと辺BAの長さが等しいとき、$\angle ABC = \alpha$を求める。

幾何学円に内接する四角形角度円周角の定理接弦定理二等辺三角形
2025/3/8

1. 問題の内容

円に内接する四角形ABCDがあり、辺ABは直線lに接している。DBA=30\angle DBA = 30^\circ, BDA=20\angle BDA = 20^\circ、辺BCと辺BAの長さが等しいとき、ABC=α\angle ABC = \alphaを求める。

2. 解き方の手順

まず、BAD\angle BADを求める。三角形ABDの内角の和は180度なので、
BAD=180DBABDA=1803020=130\angle BAD = 180^\circ - \angle DBA - \angle BDA = 180^\circ - 30^\circ - 20^\circ = 130^\circ
次に、円に内接する四角形の対角の和は180度であることから、BCD\angle BCDを求める。
BCD=180BAD=180130=50\angle BCD = 180^\circ - \angle BAD = 180^\circ - 130^\circ = 50^\circ
三角形ABCにおいて、辺BCと辺BAの長さが等しいので、三角形ABCは二等辺三角形である。よって、BAC=BCA\angle BAC = \angle BCAである。ABC=α\angle ABC = \alphaなので、
BAC=BCA=180α2\angle BAC = \angle BCA = \frac{180^\circ - \alpha}{2}
四角形ABCDは円に内接しているので、CDA+CBA=180\angle CDA + \angle CBA = 180^\circが成り立つ。
CDA=CDB+BDA\angle CDA = \angle CDB + \angle BDAであり、CDB=CBA\angle CDB = \angle CBA(円周角の定理)
CBA=α\angle CBA = \alpha, よって、CDB=α\angle CDB = \alpha
よって、CDA=α+20\angle CDA = \alpha + 20^\circ
α+20+α=180\alpha + 20^\circ + \alpha = 180^\circ
2α=1602\alpha = 160^\circ
α=80\alpha = 80^\circ
直線lは点Aで円に接しているので、接弦定理よりDAB=ACB\angle DAB = \angle ACB
DAB=130\angle DAB = 130^\circなので、ACB=BCA=180α2=DABDAC=130DAC\angle ACB = \angle BCA = \frac{180^\circ - \alpha}{2} = \angle DAB - \angle DAC = 130^\circ - \angle DAC
DAC=180ABCBCA\angle DAC = 180^\circ - \angle ABC - \angle BCA
180α=2(20+CAD)180^\circ - \alpha = 2(20^\circ + \angle CAD)
ここで、接弦定理よりBAC=BCA=180α2\angle BAC = \angle BCA = \frac{180-\alpha}{2}
また、BCD+BAD=180\angle BCD + \angle BAD = 180, よってBCD=50\angle BCD = 50^{\circ}
BCA+ACD=50\angle BCA + \angle ACD = 50, よってACD=50BCA\angle ACD = 50 - \angle BCA
ここで、ACD=ABD=30\angle ACD = \angle ABD = 30(円周角の定理)
なので、BCA=20\angle BCA = 20
BCA=180α2=20\angle BCA = \frac{180-\alpha}{2} = 20
180α=40180 - \alpha = 40
α=140\alpha = 140

3. 最終的な答え

α=140\alpha = 140^\circ

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