関数 $f(x) = xe^{-x}$ が極大となるときの $x$ の値を求める問題です。

解析学微分極大値関数の最大値指数関数
2025/5/30

1. 問題の内容

関数 f(x)=xexf(x) = xe^{-x} が極大となるときの xx の値を求める問題です。

2. 解き方の手順

関数 f(x)f(x) が極大となるとき、f(x)=0f'(x) = 0 となり、f(x)<0f''(x) < 0 が成立します。
まず、f(x)=xexf(x) = xe^{-x} の導関数 f(x)f'(x) を求めます。積の微分法を用いると、
f(x)=(x)ex+x(ex)=ex+x(ex)=exxex=ex(1x)f'(x) = (x)'e^{-x} + x(e^{-x})' = e^{-x} + x(-e^{-x}) = e^{-x} - xe^{-x} = e^{-x}(1-x)
f(x)=0f'(x) = 0 となる xx を求めます。
ex(1x)=0e^{-x}(1-x) = 0 より、1x=01-x = 0 となり、x=1x = 1 を得ます。(exe^{-x}は常に正なので、ex=0e^{-x}=0となることはない。)
次に、f(x)f''(x) を求めます。
f(x)=(ex(1x))=(ex)(1x)+ex(1x)=ex(1x)+ex(1)=ex(1+x1)=ex(x2)f''(x) = (e^{-x}(1-x))' = (e^{-x})'(1-x) + e^{-x}(1-x)' = -e^{-x}(1-x) + e^{-x}(-1) = e^{-x}(-1+x-1) = e^{-x}(x-2)
x=1x = 1 のとき、f(1)=e1(12)=e1=1e<0f''(1) = e^{-1}(1-2) = -e^{-1} = -\frac{1}{e} < 0 となるので、x=1x = 1 で極大値をとります。

3. 最終的な答え

x=1x=1

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