次の逆三角関数の値を求める問題です。 (1) $\sin^{-1}(-\frac{\sqrt{3}}{2})$ (2) $\cos^{-1}(\frac{1}{\sqrt{2}})$ (3) $\sec^{-1}(-2)$ (4) $\csc^{-1}(1)$

解析学逆三角関数三角関数弧度法
2025/5/31

1. 問題の内容

次の逆三角関数の値を求める問題です。
(1) sin1(32)\sin^{-1}(-\frac{\sqrt{3}}{2})
(2) cos1(12)\cos^{-1}(\frac{1}{\sqrt{2}})
(3) sec1(2)\sec^{-1}(-2)
(4) csc1(1)\csc^{-1}(1)

2. 解き方の手順

(1) sin1(32)\sin^{-1}(-\frac{\sqrt{3}}{2}) を求めます。
sinθ=32\sin \theta = -\frac{\sqrt{3}}{2} となる θ\theta を探します。sin\sin の値が負なので、θ\theta は第3象限または第4象限にあります。逆正弦関数の範囲は [π2,π2][-\frac{\pi}{2}, \frac{\pi}{2}] なので、θ\theta は第4象限にあります。
sin(π3)=32\sin(-\frac{\pi}{3}) = -\frac{\sqrt{3}}{2} であるため、sin1(32)=π3\sin^{-1}(-\frac{\sqrt{3}}{2}) = -\frac{\pi}{3} となります。
(2) cos1(12)\cos^{-1}(\frac{1}{\sqrt{2}}) を求めます。
cosθ=12\cos \theta = \frac{1}{\sqrt{2}} となる θ\theta を探します。cos\cos の値が正なので、θ\theta は第1象限または第4象限にあります。逆余弦関数の範囲は [0,π][0, \pi] なので、θ\theta は第1象限にあります。
cos(π4)=12\cos(\frac{\pi}{4}) = \frac{1}{\sqrt{2}} であるため、cos1(12)=π4\cos^{-1}(\frac{1}{\sqrt{2}}) = \frac{\pi}{4} となります。
(3) sec1(2)\sec^{-1}(-2) を求めます。
secθ=2\sec \theta = -2 となる θ\theta を探します。secθ=1cosθ\sec \theta = \frac{1}{\cos \theta} なので、cosθ=12\cos \theta = -\frac{1}{2} となります。
cos\cos の値が負なので、θ\theta は第2象限または第3象限にあります。逆正割関数の範囲は [0,π],θπ2[0, \pi], \theta \neq \frac{\pi}{2} なので、θ\theta は第2象限にあります。
cos(2π3)=12\cos(\frac{2\pi}{3}) = -\frac{1}{2} であるため、sec1(2)=2π3\sec^{-1}(-2) = \frac{2\pi}{3} となります。
(4) csc1(1)\csc^{-1}(1) を求めます。
cscθ=1\csc \theta = 1 となる θ\theta を探します。cscθ=1sinθ\csc \theta = \frac{1}{\sin \theta} なので、sinθ=1\sin \theta = 1 となります。
sinθ=1\sin \theta = 1 となる θ\thetaπ2\frac{\pi}{2} です。逆余割関数の範囲は [π2,π2],θ0[-\frac{\pi}{2}, \frac{\pi}{2}], \theta \neq 0 なので、θ=π2\theta = \frac{\pi}{2} となります。
csc1(1)=π2\csc^{-1}(1) = \frac{\pi}{2} となります。

3. 最終的な答え

(1) π3-\frac{\pi}{3}
(2) π4\frac{\pi}{4}
(3) 2π3\frac{2\pi}{3}
(4) π2\frac{\pi}{2}

「解析学」の関連問題

曲線 $C: y = \sin x$ ($0 < x < \frac{\pi}{2}$) を考える。曲線 $C$ 上の点 $P$ における法線を $l$ とする。 (1) 法線 $l$ が点 $Q(0...

微分積分法線面積三角関数
2025/6/2

与えられた3つの関数について、それぞれ第3次導関数を求める。 (1) $y = \frac{1}{x^2 - x}$ (2) $y = \sqrt{2x + 1}$ (3) $y = \cos^3 x...

微分導関数部分分数分解三角関数
2025/6/2

$f(x)$ は $0$ でない $x$ の多項式であり、$xf''(x) + (1-x)f'(x) + 3f(x) = 0$ を満たし、$f(0) = 1$ である。このとき、$f(x)$ の次数と...

微分方程式多項式
2025/6/2

与えられた4つの微分方程式の一般解を特性方程式を立てて求める問題です。 (1) $y' = ky$ ($k$は定数) (2) $ay' = 0$ ($a$は定数) (3) $y'' + 4y' + 3...

微分方程式一般解特性方程式線形微分方程式
2025/6/2

与えられた極限を計算する問題です。 $$\lim_{n \to \infty} \frac{\log(n+1)}{\log n}$$

極限ロピタルの定理対数関数
2025/6/2

関数 $y = \sqrt{\frac{2x-1}{3x+1}}$ の $x=1$ における接線を $l$ とする。接線 $l$ と $y$ 軸との交点の $y$ 座標を求める。

微分接線合成関数の微分
2025/6/2

与えられた6つの関数を微分せよ。ただし、$a$ と $b$ は定数で、$a>0$ かつ $a \neq 1$ とする。 (1) $y = e^{-2x} \sin 2x$ (2) $y = 10^{\...

微分合成関数対数関数指数関数三角関数
2025/6/2

$\sin \alpha - \sin \beta = -\frac{\sqrt{2}}{2}$、$\cos \alpha + \cos \beta = \frac{\sqrt{6}}{2}$のとき、...

三角関数加法定理三角関数の合成
2025/6/2

$y = \sin^2 x + 4\sin x \cos x + 5\cos^2 x$ のとりうる値の範囲を求める問題です。途中の式の一部が空欄になっています。空欄を埋めて、最終的な範囲を求めます。

三角関数最大値最小値三角関数の合成
2025/6/2

(1) $\cos\frac{\pi}{3}$ と $\sin\frac{\pi}{3}$ の値を求め、さらに $n < \frac{\pi}{3} < n+1$ を満たす整数 $n$ の値を求める。...

三角関数角度ラジアン大小比較
2025/6/2