与えられた3つの関数について、漸近線を極限の計算を用いて求める問題です。 (1) $y = 3^{x-2} - 1$ (2) $y = \frac{2x+1}{x-2}$ (3) $y = \frac{2x^2 - 2x + 3}{x^2 + 4}$

解析学漸近線極限指数関数分数関数
2025/5/31

1. 問題の内容

与えられた3つの関数について、漸近線を極限の計算を用いて求める問題です。
(1) y=3x21y = 3^{x-2} - 1
(2) y=2x+1x2y = \frac{2x+1}{x-2}
(3) y=2x22x+3x2+4y = \frac{2x^2 - 2x + 3}{x^2 + 4}

2. 解き方の手順

(1) y=3x21y = 3^{x-2} - 1
指数関数なので、水平漸近線を考えます。xx \to -\inftyのとき、3x203^{x-2} \to 0なので、
y01=1y \to 0 - 1 = -1となります。
また、xx \to \inftyのとき、yy \to \inftyとなります。
よって、水平漸近線はy=1y = -1です。
垂直漸近線はありません。
(2) y=2x+1x2y = \frac{2x+1}{x-2}
垂直漸近線は、分母が0になるところなので、x2=0x-2=0より、x=2x=2です。
水平漸近線を求めるために、極限を計算します。
limx2x+1x2=limx2+1x12x=21=2\lim_{x \to \infty} \frac{2x+1}{x-2} = \lim_{x \to \infty} \frac{2 + \frac{1}{x}}{1 - \frac{2}{x}} = \frac{2}{1} = 2
limx2x+1x2=limx2+1x12x=21=2\lim_{x \to -\infty} \frac{2x+1}{x-2} = \lim_{x \to -\infty} \frac{2 + \frac{1}{x}}{1 - \frac{2}{x}} = \frac{2}{1} = 2
よって、水平漸近線はy=2y = 2です。
(3) y=2x22x+3x2+4y = \frac{2x^2 - 2x + 3}{x^2 + 4}
分母がx2+4x^2 + 4なので、分母が0になる実数解はありません。したがって、垂直漸近線はありません。
水平漸近線を求めるために、極限を計算します。
limx2x22x+3x2+4=limx22x+3x21+4x2=21=2\lim_{x \to \infty} \frac{2x^2 - 2x + 3}{x^2 + 4} = \lim_{x \to \infty} \frac{2 - \frac{2}{x} + \frac{3}{x^2}}{1 + \frac{4}{x^2}} = \frac{2}{1} = 2
limx2x22x+3x2+4=limx22x+3x21+4x2=21=2\lim_{x \to -\infty} \frac{2x^2 - 2x + 3}{x^2 + 4} = \lim_{x \to -\infty} \frac{2 - \frac{2}{x} + \frac{3}{x^2}}{1 + \frac{4}{x^2}} = \frac{2}{1} = 2
よって、水平漸近線はy=2y = 2です。

3. 最終的な答え

(1) 漸近線: y=1y = -1
(2) 漸近線: x=2x = 2, y=2y = 2
(3) 漸近線: y=2y = 2

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