関数 $y = \frac{6-3^x}{4^x-8}$ のグラフの漸近線をすべて求めよ。

解析学関数のグラフ漸近線極限
2025/5/31

1. 問題の内容

関数 y=63x4x8y = \frac{6-3^x}{4^x-8} のグラフの漸近線をすべて求めよ。

2. 解き方の手順

まず、垂直漸近線を調べます。
垂直漸近線は、分母が0となる xx の値の近くで起こります。
4x8=04^x - 8 = 0 を解きます。
4x=84^x = 8
(22)x=23(2^2)^x = 2^3
22x=232^{2x} = 2^3
2x=32x = 3
x=32x = \frac{3}{2}
したがって、x=32x=\frac{3}{2} が垂直漸近線の候補です。
xx32\frac{3}{2} に近づくときの極限を調べます。
limx3263x4x8\lim_{x \to \frac{3}{2}} \frac{6-3^x}{4^x-8}
x32+x \to \frac{3}{2}^+ のとき、4x8>04^x - 8 > 0 かつ 63x<06 - 3^x < 0 なので、limx32+63x4x8=\lim_{x \to \frac{3}{2}^+} \frac{6-3^x}{4^x-8} = -\infty
x32x \to \frac{3}{2}^- のとき、4x8<04^x - 8 < 0 かつ 63x>06 - 3^x > 0 なので、limx3263x4x8=\lim_{x \to \frac{3}{2}^-} \frac{6-3^x}{4^x-8} = -\infty
したがって、x=32x = \frac{3}{2} は垂直漸近線です。
次に、水平漸近線を調べます。
xx \to \infty および xx \to -\infty のときの yy の極限を計算します。
limx63x4x8=limx3x(63x1)4x(184x)=limx3x4x63x1184x=limx(34)x63x1184x=011=0\lim_{x \to \infty} \frac{6-3^x}{4^x-8} = \lim_{x \to \infty} \frac{3^x(\frac{6}{3^x}-1)}{4^x(1-\frac{8}{4^x})} = \lim_{x \to \infty} \frac{3^x}{4^x} \cdot \frac{\frac{6}{3^x}-1}{1-\frac{8}{4^x}} = \lim_{x \to \infty} (\frac{3}{4})^x \cdot \frac{\frac{6}{3^x}-1}{1-\frac{8}{4^x}} = 0 \cdot \frac{-1}{1} = 0
したがって、y=0y = 0 は水平漸近線です。
limx63x4x8=6008=68=34\lim_{x \to -\infty} \frac{6-3^x}{4^x-8} = \frac{6-0}{0-8} = \frac{6}{-8} = -\frac{3}{4}
したがって、y=34y = -\frac{3}{4} は水平漸近線です。

3. 最終的な答え

垂直漸近線: x=32x = \frac{3}{2}
水平漸近線: y=0y = 0, y=34y = -\frac{3}{4}

「解析学」の関連問題

与えられた関数について、それぞれの導関数を求める問題です。

導関数微分商の微分公式積の微分公式
2025/6/2

関数 $\frac{e^x}{\log x}$ を微分せよ。

微分関数の微分商の微分
2025/6/2

与えられた微分方程式 $y' + \frac{1}{x}y = \sin x$ の一般解を積分因子を用いて求め、初期条件 $y(\pi) = 1$ を満たす特殊解を求める問題です。ただし、$x > 0...

微分方程式1階線形微分方程式積分因子一般解特殊解部分積分
2025/6/2

与えられた関数のマクローリン展開を求める問題です。 関数は、$f(x) = \log(\frac{e}{1+x})$ で与えられています。

マクローリン展開対数関数級数
2025/6/2

関数 $x^{-3}$ の導関数が $-3x^{-4}$ であることを、導関数の定義を使って説明することを求められています。

導関数微分極限べき乗関数の微分
2025/6/2

$(x^{-3})' = -3x^{-4}$ であることを証明する問題です。

微分べき乗導関数
2025/6/2

広義積分 $\int_{0}^{\infty} xe^{-x^2} dx$ を計算してください。

広義積分積分指数関数変数変換
2025/6/2

次の不定積分を計算する問題です。 $\int \frac{px+q}{(ax+b)(cx+d)} dx$

積分不定積分部分分数分解
2025/6/2

問題は2つの部分に分かれています。 最初の部分は微分方程式 $y'(x) = -3(y(x) - 7)$ と初期条件 $y(0) = 0$ に関する問題です。解 $y(x)$ を求め、その漸近線を求め...

微分方程式指数関数漸近線半減期
2025/6/2

## 問題

積分部分分数分解置換積分数列の和
2025/6/2