$x$-$y$ 平面上の 2 次元スカラー場 $z = x^2$ の勾配(grad)$\nabla z$ を計算し、その結果得られる 2 次元ベクトル場を図示する。

解析学勾配偏微分ベクトル場スカラー場
2025/5/31

1. 問題の内容

xx-yy 平面上の 2 次元スカラー場 z=x2z = x^2 の勾配(grad)z\nabla z を計算し、その結果得られる 2 次元ベクトル場を図示する。

2. 解き方の手順

まず、スカラー場 z=x2z = x^2 の勾配 z\nabla z を計算します。勾配は各方向への偏微分のベクトルで表されます。2 次元なので、
z=(zx,zy)\nabla z = \left( \frac{\partial z}{\partial x}, \frac{\partial z}{\partial y} \right)
となります。
z=x2z = x^2xx で偏微分すると、
zx=2x\frac{\partial z}{\partial x} = 2x
z=x2z = x^2yy で偏微分すると、
zy=0\frac{\partial z}{\partial y} = 0
したがって、勾配 z\nabla z は、
z=(2x,0)\nabla z = (2x, 0)
となります。
次に、このベクトル場を図示します。ベクトル場は、各点 (x,y)(x, y) におけるベクトル (2x,0)(2x, 0) を矢印で表したものです。
* x>0x > 0 の領域では、ベクトルは (2x,0)(2x, 0) であり、xx 軸の正の方向に伸びています。xx が大きくなるほどベクトルの長さも長くなります。
* x<0x < 0 の領域では、ベクトルは (2x,0)(2x, 0) であり、xx 軸の負の方向に伸びています。xx の絶対値が大きくなるほどベクトルの長さも長くなります。
* x=0x = 0 の線上では、ベクトルは (0,0)(0, 0) であり、ゼロベクトルとなります。
* yy の値に関わらず、ベクトルの yy 成分は常に 00 です。

3. 最終的な答え

勾配は z=(2x,0)\nabla z = (2x, 0) です。ベクトル場の図示は、上記の性質に基づいて行うことになります。

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