P, Q, Rの3つのプロジェクトがあり、各プロジェクトには12人ずつ、合計36人の社員が企画課と営業課から参加しています。各プロジェクトにおける企画課と営業課の社員数の差は3人以内であり、企画課の社員の方が多いのはPだけです。P, Q, R全体で、営業課の社員数の最大値を求めよ。

応用数学最適化線形計画法不等式最大値
2025/5/31

1. 問題の内容

P, Q, Rの3つのプロジェクトがあり、各プロジェクトには12人ずつ、合計36人の社員が企画課と営業課から参加しています。各プロジェクトにおける企画課と営業課の社員数の差は3人以内であり、企画課の社員の方が多いのはPだけです。P, Q, R全体で、営業課の社員数の最大値を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、P, Q, Rの各プロジェクトにおける企画課の人数をそれぞれpp, qq, rr、営業課の人数をそれぞれss, tt, uuとします。
各プロジェクトの参加人数は12人なので、
p+s=12p + s = 12
q+t=12q + t = 12
r+u=12r + u = 12
また、合計36人の社員が参加しているので、
p+q+r+s+t+u=36p + q + r + s + t + u = 36
企画課と営業課の社員数の差は3人以内なので、
ps3|p - s| \le 3
qt3|q - t| \le 3
ru3|r - u| \le 3
企画課の社員の方が多いのはPだけなので、
psp \ge s
qtq \le t
rur \le u
合計の営業課の人数s+t+us+t+uを最大にするためには、ttuuをできるだけ大きくする必要があります。
qt3|q - t| \le 3 より、 tq3t - q \le 3 なので、tq+3t \le q+3
ru3|r - u| \le 3 より、 ur3u - r \le 3 なので、ur+3u \le r+3
qtq \le trur \le uより、12tt12 - t \le t より t6t \ge 6
同様に、12uu12 - u \le u より u6u \ge 6
ここで、s+t+us + t + uを最大化したいので、ttuuを可能な限り大きくします。qtq \le tかつrur \le uなので、qqrrを小さくすることで、ttuuを大きくできます。qqrrを最小にするには、qqrrを等しくし、差が3以内になるようにttuuを設定します。
q=rq=rとすると、q=r=4.5q=r=4.5というような非整数はありえないので、q=r=4q=r=4とすると、t=8t=8u=8u=8とでき、qt=4|q-t|=4となり3以内を満たさないのでqqrrを5とするとt=7t=7u=7u=7となりqt=2,ru=2|q-t|=2, |r-u|=2を満たします。
このとき、s=12ps = 12-p, t=7t=7, u=7u=7なので、営業課の人数は14+12p=26p14+12-p = 26-p
企画課の人数は p+5+5=p+10p+5+5 = p+10
差の条件より、ps3p-s \le 3, p+s=12p+s=12 より、2p152p \le 15, p7.5p \le 7.5よってppの最大値は7であり、s=5s=5
営業課の人数は5+7+7=195+7+7 = 19
ppを小さくする。p=6p=6, s=6s=6とすると、営業課の人数は 6+7+7=206+7+7 = 20ps=0p-s=0
p=5p=5, s=7s=7とすると、営業課の人数は 7+7+7=217+7+7=21で、ps=2|p-s|=2
p=s=6p=s=6となるようにp=6p=6とすると、営業課の人数は6+7+7=206+7+7=20
ここでq=5q=5, r=5r=5, p=6p=6とした。
もしq=r=6q=r=6とするとt=6t=6, u=6u=6なので、営業課の人数は 6+6+6=186+6+6=18
t,ut, uの上限を考える。qt3|q-t| \le 3よりtq+3t \le q+3, またq+t=12q+t=12
t(12t)+3t \le (12-t)+3, 2t152t \le 15, t7.5t \le 7.5, t7t \le 7
u7u \le 7
q=5q=5の時t=7t=7
r=5r=5の時u=7u=7
p+s=12p+s=12, ps3|p-s| \le 3 ps3p-s \le 3
p(12p)3p-(12-p) \le 3, 2p152p \le 15, p7.5p \le 7.5, p=7p=7
s=5s=5
p+q+r+s+t+u=7+5+5+5+7+7=36p+q+r+s+t+u=7+5+5+5+7+7 = 36
営業課の人数s+t+u=5+7+7=19s+t+u = 5+7+7=19
p=8,s=4p=8, s=4 とするとps=4>3|p-s| = 4 > 3 なので不可
s,t,us,t,uの最大化を考える
qqが小さいほどttを大きくできる。q=rq=rとする.
p+s=12p+s = 12, q+t=12q+t = 12, r+u=12r+u = 12
t7,u7t \le 7, u \le 7
p=7p = 7のときs=5s = 5, s+t+u=19s+t+u=19
p=6p=6のときs=6s=6 s+t+u=20s+t+u = 20
p=5p=5のときs=7s=7 s+t+u=21s+t+u = 21
ps3|p-s| \le 3, 57=2|5-7|=2なのでOK

3. 最終的な答え

21

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