関数 $y = -x^2 - 2x + 1$ の定義域がそれぞれ与えられたとき、各場合における最大値と最小値を求めよ。定義域は以下の4パターンです。 (1) $0 \le x \le 2$ (2) $-2 \le x \le 1$ (3) $-4 \le x \le -3$ (4) $-2 \le x \le 0$

代数学二次関数最大値最小値定義域平方完成
2025/5/31
はい、承知いたしました。問題の解答を以下に示します。

1. 問題の内容

関数 y=x22x+1y = -x^2 - 2x + 1 の定義域がそれぞれ与えられたとき、各場合における最大値と最小値を求めよ。定義域は以下の4パターンです。
(1) 0x20 \le x \le 2
(2) 2x1-2 \le x \le 1
(3) 4x3-4 \le x \le -3
(4) 2x0-2 \le x \le 0

2. 解き方の手順

まず、与えられた2次関数を平方完成します。
y=x22x+1=(x2+2x)+1=(x2+2x+11)+1=(x+1)2+1+1=(x+1)2+2y = -x^2 - 2x + 1 = -(x^2 + 2x) + 1 = -(x^2 + 2x + 1 - 1) + 1 = -(x+1)^2 + 1 + 1 = -(x+1)^2 + 2
よって、この2次関数の頂点は (1,2)(-1, 2) であり、上に凸な放物線です。
次に、それぞれの定義域について、端点と頂点のx座標との関係を考慮して、最大値と最小値を求めます。
(1) 0x20 \le x \le 2 の場合
定義域の範囲内で x=1x = -1 は含まれないため、端点の x=0x = 0x=2x = 2 での yy の値を計算します。
x=0x = 0 のとき、y=022(0)+1=1y = -0^2 - 2(0) + 1 = 1
x=2x = 2 のとき、y=222(2)+1=44+1=7y = -2^2 - 2(2) + 1 = -4 - 4 + 1 = -7
したがって、最大値は 11 (x=0x=0のとき)、最小値は 7-7 (x=2x=2のとき)。
(2) 2x1-2 \le x \le 1 の場合
定義域の範囲内で x=1x = -1 は含まれるため、頂点の yy の値 22 は最大値の候補です。
端点の x=2x = -2x=1x = 1 での yy の値を計算します。
x=2x = -2 のとき、y=(2)22(2)+1=4+4+1=1y = -(-2)^2 - 2(-2) + 1 = -4 + 4 + 1 = 1
x=1x = 1 のとき、y=122(1)+1=12+1=2y = -1^2 - 2(1) + 1 = -1 - 2 + 1 = -2
したがって、最大値は 22 (x=1x=-1のとき)、最小値は 2-2 (x=1x=1のとき)。
(3) 4x3-4 \le x \le -3 の場合
定義域の範囲内で x=1x = -1 は含まれないため、端点の x=4x = -4x=3x = -3 での yy の値を計算します。
x=4x = -4 のとき、y=(4)22(4)+1=16+8+1=7y = -(-4)^2 - 2(-4) + 1 = -16 + 8 + 1 = -7
x=3x = -3 のとき、y=(3)22(3)+1=9+6+1=2y = -(-3)^2 - 2(-3) + 1 = -9 + 6 + 1 = -2
したがって、最大値は 2-2 (x=3x=-3のとき)、最小値は 7-7 (x=4x=-4のとき)。
(4) 2x0-2 \le x \le 0 の場合
定義域の範囲内で x=1x = -1 は含まれるため、頂点の yy の値 22 は最大値の候補です。
端点の x=2x = -2x=0x = 0 での yy の値を計算します。
x=2x = -2 のとき、y=(2)22(2)+1=4+4+1=1y = -(-2)^2 - 2(-2) + 1 = -4 + 4 + 1 = 1
x=0x = 0 のとき、y=022(0)+1=1y = -0^2 - 2(0) + 1 = 1
したがって、最大値は 22 (x=1x=-1のとき)、最小値は 11 (x=2,0x=-2, 0のとき)。

3. 最終的な答え

(1) 最大値: 1, 最小値: -7
(2) 最大値: 2, 最小値: -2
(3) 最大値: -2, 最小値: -7
(4) 最大値: 2, 最小値: 1

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