2次正方行列のうち、簡約なものは、以下の4つの行列の組み合わせで作れることを確認する問題です。ここで、「*」は任意の値を取りうることを意味します。 $\begin{bmatrix} 0 & 0 \\ 0 & 0 \end{bmatrix}, \begin{bmatrix} 0 & 1 \\ 0 & 0 \end{bmatrix}, \begin{bmatrix} 1 & * \\ 0 & 0 \end{bmatrix}, \begin{bmatrix} 1 & 0 \\ 0 & 1 \end{bmatrix}$

代数学線形代数行列簡約化階段行列
2025/5/31

1. 問題の内容

2次正方行列のうち、簡約なものは、以下の4つの行列の組み合わせで作れることを確認する問題です。ここで、「*」は任意の値を取りうることを意味します。
[0000],[0100],[100],[1001]\begin{bmatrix} 0 & 0 \\ 0 & 0 \end{bmatrix}, \begin{bmatrix} 0 & 1 \\ 0 & 0 \end{bmatrix}, \begin{bmatrix} 1 & * \\ 0 & 0 \end{bmatrix}, \begin{bmatrix} 1 & 0 \\ 0 & 1 \end{bmatrix}

2. 解き方の手順

簡約な2次正方行列の形を考えます。簡約な行列とは、階段行列であり、0でない行の最初の成分(leading entry)は1で、leading entryを含む列の他の成分は0である行列です。
考えられる簡約な2次正方行列は以下の4つです。
(1) [0000]\begin{bmatrix} 0 & 0 \\ 0 & 0 \end{bmatrix}
(2) [1a00]\begin{bmatrix} 1 & a \\ 0 & 0 \end{bmatrix} (aa は任意の実数)
(3) [1001]\begin{bmatrix} 1 & 0 \\ 0 & 1 \end{bmatrix}
(4) [0100]\begin{bmatrix} 0 & 1 \\ 0 & 0 \end{bmatrix}
これらそれぞれが、問題で提示された4つの行列の組み合わせで作れることを示します。
(1)は、[0000]\begin{bmatrix} 0 & 0 \\ 0 & 0 \end{bmatrix}そのものです。
(2)は、[100]\begin{bmatrix} 1 & * \\ 0 & 0 \end{bmatrix}の「*」に aa を代入すれば得られます。
(3)は、[1001]\begin{bmatrix} 1 & 0 \\ 0 & 1 \end{bmatrix}そのものです。
(4)は、[0100]\begin{bmatrix} 0 & 1 \\ 0 & 0 \end{bmatrix}そのものです。
したがって、任意の簡約な2次正方行列は、与えられた4つの行列の組み合わせで作れます。

3. 最終的な答え

与えられた4つの行列の組み合わせで、簡約な2次正方行列は作れる。

「代数学」の関連問題

実数 $b > 0$ に対して、以下の3つの不等式を満たすような $a > 0$ を1つ見つける問題です。 (1) $5a \le b$ (2) $4a^2 + 3a \le b$ (3) $3a^3...

不等式二次不等式三次不等式代数
2025/6/4

問題は、$a \neq 0$ のとき、以下の行列の逆行列を求めることです。 (1) $ \begin{pmatrix} a & 1 & 1 \\ 0 & a & 1 \\ 0 & 0 & a \end...

線形代数行列逆行列行列式
2025/6/4

実数 $b>0$ に対して、不等式 $5a \le b$ を満たすような実数 $a>0$ を一つ見つける問題です。

不等式実数解の範囲
2025/6/4

与えられた不等式 $9x^2 - 6x + 1 > 0$ を解き、$x$ の範囲を求める問題です。

不等式二次不等式因数分解完全平方
2025/6/4

与えられた行列に対して、逆行列が存在する場合はそれを求め、存在しない場合はその旨を答える問題です。今回は、(1)と(4)の行列について逆行列を求めます。

線形代数行列逆行列基本変形
2025/6/4

与えられた不等式 $x^2 - x > 2x + 28$ を解き、$x$の範囲を求める。

二次不等式因数分解不等式
2025/6/4

問題は、$a$ を実数とするとき、与えられた式の変形過程で誤りがある箇所を特定し、正しい変形を記述することです。特に、(1) $\sqrt{a^2+2a+1}$ と (2) $\sqrt{a^4+2a...

絶対値平方根式の変形不等式
2025/6/4

$m, n$ は異なる正の整数とする。2次方程式 $5nx^2 + (mn - 20)x + 4m = 0$ が1より大きい解と1より小さい解をもつような $m, n$ の組 $(m, n)$ をすべ...

二次方程式解の配置不等式整数
2025/6/4

A店とB店の案内状の制作費を比較する問題です。A店では100部までは5000円、100部を超えると1部につき40円です。B店では100部までは4500円、100部を超えると1部につき43円です。A店で...

不等式文章問題一次関数
2025/6/4

2次関数 $y = x^2 + 3x + k$ が $x$ 軸と 2 点で交わるような $k$ の範囲を求める。

二次関数判別式不等式
2025/6/4